宇佐市の親子強盗殺人事件 被告「遺族が本当の犯人を目の当たりにしていないことが残酷」 大分
大分放送
大分県宇佐市安心院町で親子2人が殺害された強盗殺人事件の裁判員裁判で、12日被告は「遺族が本当の犯人を目の当たりにしていないことが残酷」と述べ、引き続き無罪を主張しました。 【写真を見る】宇佐市の親子強盗殺人事件 被告「遺族が本当の犯人を目の当たりにしていないことが残酷」 大分 この裁判では佐藤翔一被告(39)が2020年2月、宇佐市安心院町の住宅で親子2人を殺害し、現金を奪った強盗殺人などの罪に問われています。 12日の裁判員裁判第11回公判では、3日目となる被告人質問が行われました。これまでに佐藤被告は、プロレスマスクの男との待ち合わせ場所や、車での送迎、受け取った金額などについて、新たな供述をしています。 検察側は12日、供述内容が変わったことについて再度質問。佐藤被告は「自分と家族が男から襲われると思ったから」と説明しました。また、弁護側からの質問では「自分が疑われているので、法廷で真実を言うように弁護士のアドバイスに従った」と話しました。 一方、被害者参加人として遺族の男性が、殺害された親子に対しての思いを質問すると、佐藤被告は「悲しい事件だが、遺族が本当の犯人を目の当たりにしていないことが不幸で残酷な事実」と述べ、引き続き、無罪を主張しました。 次回の公判は6月17日に開かれ、審理が終結する予定です。
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