月の固定残業代が「3万円」ついています。金額としては高いですか?低いですか?
固定残業代の注意点
固定残業代についての注意点はいくつかありますが、大きな注意点として、実質的に残業ありきの給与形態になっている、ということが挙げられます。実際の残業時間が基礎となった残業時間数より少ないのであればともかく、基礎となった残業時間数と同等まで残業した場合、固定残業代はただの残業代にしかなりません。 また、固定残業代はあくまでも「残業代」です。「基本給」を基準とする賞与の額を計算するときは、「手当」である固定残業代の額は除かれるのが一般的です。従って、固定残業代の比率が高いと、毎月の給与に対する賞与の支給額は低くなりがちです。
まとめ
固定残業代はその性質上、額だけで一概に「高い」「低い」とは言いづらいです。もし、固定残業代を3万円支給されている場合に、その額の大小が気になったときは、一度何時間分の残業代相当であるのか、確認してみましょう。 その時間に納得ができれば、少なくとも「固定残業代が低い」とはいえず、「この時間にしてはもらいすぎている」と感じたら、自分にとって3万円の固定残業代は「高い」のだと納得ができるでしょう。 執筆者:柘植輝 行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部