【MotoGP】新規参戦のトラックハウス、NASCARとふたつの文化が合体? 代表就任のダビデ・ブリビオ「これは特別なプロジェクト」
元スズキのMotoGPチームマネージャーで、2023年までアルピーヌF1チームでレーシングディレクターなどを務めていたダビデ・ブリビオ。2024年からトラックハウス・レーシングの代表としてMotoGPの世界に戻ってきたブリビオは、このチームの挑戦は特別なモノになると考えている。 【ギャラリー】トラックハウスのMotoGPマシン、カラーリングが発表! トラックハウスはジャスティン・マークスとミュージシャンのピットブルがオーナーを務めるチームで、これまでは北米のNASCARに参戦してきた。彼らは以前からMotoGPへの参戦を検討していたが、2023年末にRNFレーシングに対して2024年のMotoGP出場取り消しの決定が下ったことがきっかけで、トラックハウスが参戦に向けた動きを加速させ、RNFのライダー(ミゲル・オリベイラ、ラウル・フェルナンデス)、スタッフやマシンを引き続く形で2024年からMotoGPへ参入することを決めた。 そして、そのチーム代表をオファーされたのがMotoGPでの経験の長いブリビオというわけだ。 ブリビオは既にNASCARでは勝利を収めているこのチームが、ふたつの文化を合わせることなど、互いに素晴らしいチャンスがあると受け止めているようだ。 「トラックハウスは(運営の)ドルナがアメリカでの成長を望んでいるMotoGPにおける、戦略の一助と一部になりたいと考えている」 ブリビオはそう語る。 「そして、私達もそれに貢献できればと思っている。私がエキサイティングかつ面白いと思っているのは、ふたつの文化を合わせられる可能性があることだ」 「もちろん、NASCARで起こっていること、チームがNASCARで行なっている素晴らしいことがたくさんある。そして我々もMotoGPで行なっている良い事があるし、彼らがそれを合わせて行くことができるかもしれない」 「つまり、これは両者にとって互いを見つめる素晴らしい機会なんだ」 「私はある種の特別なプロジェクトだと思っている」 「OK、(トラックハウスは)MotoGPにおける他の多くのチームに対して独立したチームだ。我々が楽しめて、そして何か違ったことにトライできるようになればいいね」 なおブリビオはアルピーヌF1での経験に「本当に満足している」と言い、MotoGPに戻って来た今は異なるアプローチができると思うと語った。 「素晴らしい経験だった」 「F1の世界を確認する機会を得て、大きな組織がどのように動いているのかを知ることができた。本当に満足している」 「何千人もの人たちがどうやって互いに交流するのか、それは私が興味を持っていたことであり、目の当たりにするのはとても興味深かった」 「それが知れて嬉しく思っているし、おそらくMotoGPに戻って来て、私は問題に対して違うアプローチや考え方で臨めるのではないかと思う」
Lewis Duncan