岩田翔吉、増田陸がそろってリングでファンサービス…すみだボクシング祭り2024
ボクシング無料体験イベント「すみだボクシング祭り2024」が18日、東京・墨田区のひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)で開催された。国内のプロ、アマチュアのトップボクサーも20人以上がイベントに参加。プロからは現役世界チャンピオンを始め、数多くの現役地域王者がトークイベントやミット打ち体験などでファンとふれ合った。 帝拳ジム所属の岩田翔吉、増田陸の世界ランカー2人は一緒にリングに上がって、ファンが打つパンチをミットで受けたり、記念撮影に応じるなどファンサービスにつとめた。昨年に続いて2度目の参加となった岩田は「ファンの方々のパンチを受けて、パワーをもらった。頑張りがいがあります。陸と一緒にコンビでこういうイベントに出られるのはうれしい」と笑顔。初参加の増田も「(ミット打ちに参加した)みんな、レベルが高くて…。楽しいイベントでした」と声を弾ませた。 ライトフライ級(48・9キロ以下)の元地域3冠王者・岩田は現在、WBCとWBOで世界ランク1位。WBAでも3位、IBFは7位と主要4団体すべてで世界ランクのトップ10に入っている。次戦は夏頃が有力だが、その先には世界再挑戦を見据えている。「しっかり準備して、その時に備えたい」と意欲を示した。2022年11月にWBO世界王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に挑戦。初の世界舞台は0―3判定負けでプロ初黒星となったが、その後は3連続KO勝ちだ。「世界初挑戦のあの時とは全く違うと思っている。今までは倒すことだけだったが、今はいろんなことができるようになった。ジョナサンともし、もう一度やれたら、違うというところを見せられる」と話した。 早大出身の岩田より2学年下の立大出身・増田は現在、バンタム級(53・5キロ以下)でWBA&WBO11位、IBF15位。日本ランキングは1位で、7月18日には日本王者・富施郁哉(ワタナベ)に挑戦することが決まった。「しっかり自分のボクシングを出せるよう、冷静に闘いたい」と意欲を示した。 両者は昨年5月、この日のイベント会場となった墨田区総合体育館(現ひがしんアリーナ)でのモンスタートーナメントで対戦。増田が7回TKO勝ちしている。「前回勝ったとはいえ、1年あいているし、相手はチャンピオンになった。発表会見の時も、リスペクトを感じた。お互いに良い状態でできそう」。そうは言っても、増田自身、この1年の飛躍ぶりはめざましい。昨年8月にはモンスタートーナメントに優勝した堤聖也(角海老宝石)に判定負けもあと一歩まで追い詰めた。WBOアジアパシフィックのランカーとなり、世界ランクに名を連ね、今年2月には、元世界王者のカシメロ(フィリピン)に勝ったり、バトラー(英国)とWBOの暫定世界王座を争ったジョナス・スルタン(フィリピン)に強烈な左ボディーで初回KO勝ちを収めた。 「世界を目指してやっている。世界戦も戦えるというアピールができるような勝ち方をしたい」と言葉に力を込めていた。
報知新聞社