「PlayStation 3」が18周年。史上初のブルーレイ・HDMI端子採用で大きくゲームの表現の幅を広げたハード
2024年11月11日、「PlayStation 3」は2006年11月11日の発売から18周年を迎えました。 【画像全2枚】
「え、そんなに」と思った人も多い!?「死にゲー」やHD対応タイトルが人気を博す
「PS3が18年前のハード」と聞いて、「え、そんなに!?」と改めて思われた方も多いのではないでしょうか?海外掲示板Redditでは、「想像上の18年前のコンソールと実際の18年前のコンソール」を比較した画像が人気を博しています。
PS3最大の功績といえば、『デモンズソウル』(2009年)をはじめとする「ソウル系」「死にゲー」をジャンルとして確立させたことでしょう。非常に挑戦的な難易度と、信じていいのかわからない他のプレイヤーの残したメッセージ、リトライが容易な設計などは多くのゲーマーの心に火をつけ、以後の作品に多くの影響を与えました。
ハード面ではブルーレイディスクをメディアとして採用、HDMI端子を標準搭載し、PC用モニターとの接続も容易になったことも特色です。ゲームも大容量となり、HD画質で美しくなりました。
また、発売当初のモデルはPS・PS2との互換や、Linuxのインストールができて安価なLinux環境を構築できることも話題になりました。前者のうちPS2互換は第2期以降のモデルで削除、後者はOSのアップデートで突然禁止されてしまいましたが、筆者はPS3 Linux環境でのプログラミングを行ったことが印象に残っています(SIMD演算やサブのCPUをフルに使って並列化処理を行うと計算はメチャクチャ早いんですが、サブCPUの並列化などを使わない通常のプログラミングでは圧倒的に遅い難儀なハードでした)。
そんなPS3の独自のハードウェア構成が影響してか、PS3で発売されたはいいものの、現行ハードで復活できていないソフトがあることも確かです。例えば筆者が(シナリオ2までは)お気に入りのタイトル『ウィザードリィ 囚われし亡霊の街』は、未だに現行機での復刻が実現されていません(前作『囚われし魂の迷宮』がPCで復刻されてるので、移植技術面の問題ではないはずなのですが)。
【関連記事】
- 『バトルフィールド』シリーズ一部旧作のXbox360/PS3向けの配信が2024年7月31日に終了―該当機種でのオンラインプレイも11月に停止
- AMDのCEOリサ・スー氏はPS3の「Cell」プロセッサ開発に携わっていた―IBM時代の“野心的な”製品を振り返る
- PS3/Xbox360『DARK SOULS II』『ARMORED CORE VERDICT DAY』オンラインサービス終了が迫る―オフラインは引き続きプレイ可能
- PS3向けシステムソフトウェアアップデート「4.91」が配信―動作の安定性改善を目的とした1年ぶりの更新
- 服を奪い取り偉大なるクラーケン様に捧げる『クラーケンシティ』―無表情美女が色々チラチラさせつつアクション無双