映画『からかい上手の高木さん』 永野芽郁×髙橋文哉 ピュアで真っ直ぐな恋物語
【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1184回】 シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。 【写真全16枚】高木さんと西片が紡ぎ出す、甘酸っぱく愛おしい時間 ほか 今回は、5月31日に公開された映画『からかい上手の高木さん』と『わたくしどもは。』をご紹介します。
映画『からかい上手の高木さん』10年経っても、“からかい”は続く……
教室で隣の席に座る女子中学生・高木さんに、いつもからかわれている男子中学生の西片。 「からかい」「からかわれる」。そんな同級生2人の関係性を爽やかに描いた、山本崇一朗による大人気コミック「からかい上手の高木さん」。アニメ化、そしてテレビドラマ化を経て、ついに実写映画となりました。 物語の舞台となるのは、中学時代の10年後。高木さんが島を去り、離れ離れになってしまった2人が再会するところから始まるオリジナルストーリーです。
映画『からかい上手の高木さん』のあらすじ
とある島の中学校。自分をからかってくる高木さんを、からかい返そうと策を練るも、いつも見透かされて失敗ばかりだった西片。今では母校の体育教師となり、生徒たちを相手に奮闘していた。 そんな彼の前に、教育実習生として突然現れた高木さん。10年ぶりの再会に感激するのも束の間、止まっていた時間と、止まっていた「からかい」の日々が再び動き出し……。
映画『からかい上手の高木さん』のみどころ
高木さんを演じたのは、話題作への出演が続く永野芽郁。ともすれば意地悪にも見えがちな「からかい」を、明るく快活に体現。そのキュートさに魅了される人も多いことでしょう。 そして西片役には、第47回日本アカデミー賞新人俳優賞に選ばれた人気若手俳優、髙橋文哉。ピュアな天然ボーイを愛嬌たっぷりに好演。これまで演じてきたイケメンキャラとは違った魅力を発揮しています。 ちょっとした会話や間など、何気ないシーンで醸し出される空気感は、本作のキモとも呼べるところ。お互いの秘めた感情が見え隠れする、彼らの繊細な演技は見応えたっぷりです。