リメイク希望の声も!『エヴァ』に『スレイヤーズ』…2025年で30周年の名作アニメたち
■人気漫画家にも多大な影響を与えた『NINKU ー忍空ー』
次は漫画原作のアニメも紹介していこう。桐山光侍氏による『NINKU ー忍空ー』は、そのタイトルの通り、忍をテーマにした作品。不思議な技「忍空」の使い手である主人公・風助が、その技を悪用する悪者を退治していく物語だ。あの有名な忍漫画『NARUTO-ナルト-』の作者である岸本斉史氏も『忍空』の大ファンで、本作から多大な影響を受けたという。 アニメ版はオリジナルエピソードが多いのが特徴的で、ストーリーはもちろんキャラの設定も原作とアニメで大きく異なる。そのため、原作とはまた違った形で風助の旅を味わえるのだ。原作と見比べながら楽しんでみるのも面白いかもしれない。 また、2015年にはアニメのTV放送20周年記念のイベントがおこなわれた。当時の声優や監督、原作者がトークショーをしたり、主題歌を担当した鈴木結女さんがミニライブをおこなったりと豪華な内容である。 ファンの熱量も高くいまだに根強い人気を誇る本作。リメイク希望の声もちらほら見られるため、今後何か動きがあってほしいところだ。
■アニメも完結してほしい…!『H2』
最後に取り上げるのは、あだち充氏による『H2』のアニメだ。あだち充氏の作品の代表作といえば『タッチ』が特に有名だが、『H2』も名作である。2作とも高校球児の恋愛や野球に打ち込む姿が描かれる作品で、『H2』のほうはどちらかというと野球に重点を置いているように思える。 物語のメインは国見比呂と橘英雄、名前の頭文字が「H」のふたりの野球少年。そこに雨宮ひかりと古賀春華というふたりの少女が加わり、複雑な四角関係も描かれていく。かつて仲間だった怪物級のふたりが敵同士となって対決するシーンなどには、思わず胸を熱くさせられた。 そんな『H2』は漫画は完結したが、アニメ化は途中までしかされていない。そのため、続編やリメイクを希望する声も上がっている。近年、20年以上前に同じく『週刊少年サンデー』で連載されていた高橋留美子氏による『うる星やつら』、『らんま1/2』もリメイクされているので、可能性はゼロではないと思う……。 現在の技術で作り直されたものを見てみたいし、何よりアニメも完結させてほしいと筆者としても願っている。 1995年に放送されたアニメには、未だに絶大な人気を持っているアニメがたくさんある。そこには、時代を感じさせない設定や面白さがあるからだと思う。 個人的には、ドタバタハーレムラブコメディ『天地無用!』や、『世界名作劇場』の『ロミオの青い空』なども印象に残っている。年末年始の時間を利用してぜひ観返してみたいものだ。
大山元