低リスクで3年年率16%のリターン「アムンディ・みらい定期便」、実質的な運用者は米国市場見通しに強気
アムンディUSのCIO(運用・調査部門の最高責任者)であり、「Amundi Funds Income Opportunities(国内では「アムンディ・みらい定期便」)」の運用責任者も務めているマルコ・ピロンディーニ氏(グラフの組み込み写真)が来日し、5月7日にメディア向けに米国市場の見方やファンドの運用状況等について解説した。ピロンディーニ氏は、米国経済について「力強い成長を維持しているが、1年前と比べるとスローダウンしている。一部のセクターは鈍化した成長を回復させる力強さがあるが、肝心の個人消費は完全には回復していない。強気の経済見通しを維持しつつも慎重な態度で臨むべきだ。特に、米国の債務水準がGDP比120%に膨れ上がっていることは市場の波乱要因。また、時価総額トップ10の成長銘柄は、非常に集中投資されて割高な水準にあり注意が必要だ。むしろ、トップ10以外の銘柄にチャンスはある。また、債券も社債のスプレッドが狭くなり、ハイ・イールド債券など割高になっている。視野を広くとって分散投資を心掛けたい」と語っていた。
アムンディ・ジャパンが設定・運用する「アムンディ・みらい定期便」は、ピロンディーニ氏が運用する「Amundi Funds Income Opportunities」に主に投資するファンドオブファンズだ。同ファンドは、2019年8月の設定で4年以上の運用実績がある。過去3年間のトータルリターン(2024年4月末現在)は年率16.58%で、バランス型ファンド「バランス」カテゴリー内の運用ファンド数249本中で第3位の成績。運用の効率性を測るシャープレシオは1.76でカテゴリーで第2位という非常に優れた運用成績を残している。このパフォーマンスの水準は、トータルリターンでは米国株指数「S&P500」の年率22.04%には及ばないものの、「S&P500」が年率15.71というリスクを取っていることに対し、「みらい定期便」は同期間で年率9.44という1ケタ台のリスクで高いリターンを実現している。