【車いすユーザーにも素敵なドレスを…】転落事故から障がいを負った女性 高校生が作ったドレスに「感動!」の一言
車いすユーザーとして発信するきっかけ
現在、渋谷さんはSNSやYoutubeなどでさまざまな発信を行っています。 ー渋谷さんが車いすユーザーとして発信をするようになったきっかけを教えてください。 障がいを負ったときに、車いすで生活するイメージが湧きませんでした。しかしネットで「車いす」「脊髄損傷」と調べても論文のような情報しかなく、日常のことを気軽に発信してる人はSNSを探してもほとんどいませんでした。いたとしても、バリアフリーへの提言が多く、車いすであるが故に不都合なこと、嫌な思いをしたことが目につき、車いすになることは不幸なことなのだと感じてしまうような投稿が多かったです。 ですが、海外の人たちは遊びも恋愛もオシャレも全力で楽しんでいる投稿が多く「日本のマイナスなイメージを変えていきたい」「今後障がいを負ってしまう人たちにいろんなことができることを知ってほしい」と思い、発信をしていこうと思いました。 ー地元の山形や鶴岡についての活動や発信も多いですが、どのような思いから地元の発信をされているのでしょうか? 生まれ育った地域が好きだから、という一言に尽きます。私の生まれた鶴岡市田麦俣は限界集落です。ですが、文化財の茅葺き屋根と私の家の茅葺き屋根の2軒が自然のなかで並んでいる風景はとても綺麗です。しかしそういった文化も歴史も誰かに知ってもらわないと、訪れてもらわないといつかはなくなってしまいます。新しいものや便利な時代もよいと思いますが、自然を感じて歴史を残していく大切さを感じてほしいと思い、発信をしています。山形、鶴岡に来たことがないという方は、一度来たら食べ物の美味しさにも感動するので、是非とも訪れてほしいです。
今後の目標を実現するために
ー今後どのような発信をしていきたいですか? 引き続き、車いすユーザーにとって有益な情報を発信していくことは変わりませんが、車いすや障がいがある人が普通に身近で生活している、ということを知ってもらいたいと思っています。そのなかで、YouTubeやSNSの発信だけではなく、例えばアパレルブランドのCMに少し映ってみたり、グルメCMでエキストラなってみたりしたいです。 どうしても「車いすユーザー=高齢者」という映像がまだまだ多いので、そういった部分が変わってくれたら、また少し皆さんの認識が変わっていくのではないかと思います。 ーチャレンジしてみたいことはありますか? 楽しいチャレンジとして、最近念願だったスカイダイビングをハワイですることができました。そして次の大きな目標は宇宙に行くことです。無重力であれば下半身麻痺で歩けないことは関係ないのでは?と思っているので、その実験をしたいと考えています。宇宙関係者の方々と繋がりを作っていくところから今は頑張っています。 今後も積極的にさまざまなことにチャレンジしていきたいと話す渋谷さん。今回のウェディングドレスも、多くの人に希望を与えたことでしょう。
ほ・とせなNEWS編集部