メンズエステ店で強盗未遂か 17歳少年逮捕 指示役「今日は大丈夫か?」 後を絶たない “闇バイト”…危険性呼びかけ
日テレNEWS NNN
20日に東京・五反田のメンズエステ店で起きた強盗未遂事件。逮捕された17歳の少年とみられる人物が交番に入る様子を、防犯カメラがとらえていました。少年は事件前、指示役から「今日は大丈夫か?」と聞かれたということです。 ◇ 20日、明け方の東京・五反田駅前。防犯カメラがとらえたのは、高架下の方から歩いてくる3人の人物です。
強盗未遂などの疑いで逮捕された少年(17)とみられる人物と、付き添って歩く2人は、被害にあった店の店長と、その友人とみられます。3人一緒に交番へ。入る直前、少年とみられる人物の背中をポンッとたたく様子もみられました。 まだ高校2年生の少年が起こしたとみられる事件が発生したのは、この映像が撮影された約2時間前のことでした。 警視庁によると、五反田駅周辺のマンションの一室にあるメンズエステ店で20日午前3時頃、少年が押し入り、女性従業員にナイフを見せ「お金を出してください」と言って、現金を奪おうとしたといいます。女性は店長に連絡。駆けつけた店長が少年を取り押さえたということです。 その後、少年とみられる人物は、店長とその友人と3人で交番へ向かい、その約30分後、警察官に両脇を抱えられながら車へ。強盗未遂などの疑いで逮捕されました。 少年(17)は「2週間くらい前にXで闇バイトを探した」「指示役から『あそこ(エステ店)に行けばお金がある』と言われて行った」などと、話しているということです。
捜査関係者によると、少年は事件前日に秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で指示役から「今日は大丈夫か?」と聞かれ、少年が「大丈夫」と答えると、場所を指示されたといいます。 「迎えに来た車に乗った」という趣旨の話をしているという少年。「複数人と一緒に来た」とも話しているということです。さらに捜査関係者によると、犯行グループが事前の下調べをしていた可能性も。 事件の数日前、客と女性従業員との間でカネのトラブルがあったと店側は説明しているといいます。すると事件当日、トラブルがあった人物と「同じ名前」の予約が入り、店長が警戒していたところ、今回の事件が起きたということです。 ◇ 後を絶たない闇バイトを使ったとみられる事件。21日夜、神奈川県内では、警察と防犯ボランティアの大学生らが、闇バイトの危険性を呼びかけ。電子看板には「闇バイトは犯罪」と映し出されました。 防犯ボランティア 「簡単な仕事で高収入。そんなバイトはありません。ホワイト案件はブラック案件です」
一方、自民党の治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会は21日、初会合を開き、闇バイト強盗事件への対策を議論しました。 治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会 高市早苗会長 「国民の皆様の命を、財産を、しっかり守り抜く」 警察の検挙率アップや秘匿性の高いアプリへの対策などを課題に挙げ、12月上旬をめどに政府に対策を提言したい考えです。 (11月21日放送『news zero』より)