初の大関戦で見せ場つくった31歳 白星には届かず「駄目ですね。それで終わり」【大相撲九州場所】
◆大相撲九州場所中日・琴櫻(上手ひねり)美ノ海(17日、福岡国際センター) 自己最高位の東前頭4枚目、美ノ海(31)=沖縄県うるま市出身=が初の大関戦で見せ場をつくった。 ■発生率0.01%の大技【動画】 幕内同士では初顔合わせとなる琴櫻との取組。優勝争いでトップタイの大関に左を差され、肩越しに右上手を取られた。土俵際に追い詰められた美ノ海は左で出し投げを打った。土俵下の九重審判長(元大関千代大海)=大分市出身=をして「アッと思った」一撃から土俵中央に戻し、大きな拍手を浴びたが、最後は上手ひねりに屈した。 初の大関戦も「いつもと変わらずに」臨んだ美ノ海は「駄目ですね。立ち合いです。左を差されてはね。先手を取らないといけないのに、取られている。それで終わり」と反省しきり。2勝6敗で場所を折り返し「あまり良くない。左が取れていない」と左前回しを取る得意の形に持ち込めていないことを嘆いた。 9日目はやはり優勝争いトップタイの豊昇龍と幕内初顔合わせ。2日続けての大関戦で、アッと言わせる結末を見せたい。
西日本新聞社