独立リーグBC・埼玉が由規投手兼任コーチの現役引退と退団発表「無我夢中で駆け抜けた17年間でした」
独立リーグ、ルートインBCリーグ・埼玉武蔵ヒートベアーズは8日、由規投手兼任コーチ(34)が今季限りで現役を引退し、退団すると発表した。2021年から在籍し、22年からは投手コーチを兼任。23年7月に退団して台湾・楽天モンキーズに移籍し、同年9月に復帰していた。球団ホームページでコメントをした。 【写真】仙台育英時代の由規 甲子園最速の155キロを計測した 「今季で現役を引退する決断をしました。現役のほとんどがけがばかりで苦しい時間を多く過ごしましたが、リハビリに耐えつかみ取った1軍でのマウンドは僕にとって何よりもうれしく最高のご褒美でした。NPBで13年。独立リーグで4年間。無我夢中で駆け抜けた17年間でしたが、ファンの方々の応援がなければここまで頑張ることはできませんでした。ファンの皆さまの歓声と声援は一生忘れません。どんな時でも背中を押していただきありがとうございました」 仙台育英高から08年ドラフト1位でヤクルトに入団し、10年8月26日の横浜(現DeNA)戦(神宮)で当時日本投手最速の161㌔を計測。同年12勝を挙げ、エースとして期待された。だが、翌年9月に右肩を痛め、13年4月に右肩関節唇、腱板の手術に踏み切った。育成契約、地道なリハビリを経て、16年には1786日ぶりに勝利を挙げて大きな感動を呼んだ。 18年オフに戦力外通告を受け、楽天と育成契約。20年オフに2度目の戦力外通告を受けBC埼玉に入団し、若手投手の育成にも尽力してきた。