推し活で「幸福度」高まる96%、仕事前向きになる半数 「推し休暇」認める企業も...「働く全員を幸せにする推しの方法」専門家が指摘
好きなアイドルやミュージシャン、ゲームキャラクターなど、働く意欲のある主婦層の4割が推し活を行っていることが、働く主婦・主夫層のホンネ調査機関「しゅふJOB総研」(東京都新宿区)が2024年5月22日に発表した調査「推し活すると『幸福度』は高まるか?」でわかった。 (調査結果)推し活に月いくらまでかける? なんと96%の人で幸福度が高まり、半数以上が収入を増やしたくなると答え、働く意欲がモリモリ向上するという。 近年、「推し活休暇」を認める企業も現れている。推し活によって、働く自分も幸せに、そして企業も幸せになる方法を専門家に聞いた。 ■推し活効果、「もっと収入を増やしたい」「仕事に前向きになる」 しゅふJOB総研の調査(2024年3月12日~19日)は就労志向のある主婦・主夫665人が対象だ。 まず、現在推し活をしているか、推し活をした経験があるかなどを聞くと、「現在推し活中」は27.7%、「経験あり」は10.2%で、「していないが興味ある」も含めると、全体の約6割(58.2%)が推し活に好意的だった【図表1】。 推し活に月いくらまでかけてよいかを聞くと、経験者と未経験者では大きな差が出た。「月3000円を超えてもよい」とする人が経験者では84.6%、未経験者では45.7%になった。経験者の中には「月1万円超」という人も64.5%いた【図表2】。 推し活をすると、仕事にどんな影響が出るのか(複数回答可)。「もっと収入を増やしたくなる」(48.7%)、「仕事に前向きになる」(44.1%)と、ポジティブな反応が多かった。「仕事の集中力が高まる」(11.4%)という人が、「仕事に集中できなくなる」(2.9%)という人の約3倍いた【図表3】。 推し活をすると、幸福度が高まるという人が、特に経験者では96.0%に達したことは特筆に値する【図表4】。
「誰かを応援することで、自分も応援されるような人間になりたい」
フリーコメントを見ても、経験者の間から「推し活讃歌」の意見が相次いだ。 「育児家事や人間関係のことを、推し活をしている瞬間だけ忘れて笑顔が増えるし、同じ推し活繋がりが増える」(20代:今は働いていない) 「人生に生きがいができ、生活が彩られる。推しの幸せを願いながら過ごせることが精神的にもよい」(30代:今は働いていない) 「誰かを応援することで、自分も応援されるような人間になりたい。推しの作品や考え、人格が素晴らしいので、自慢の推しに出会えたことに感謝しかないし、人生に確実によい影響を与えてくれた」(50代:フリー/自営業) 「推し活をしている人を見ていると、仕事とプライベートのメリハリがきちんとされていて、仕事も前向きに頑張っている感じで楽しそう」(40代:パート/アルバイト) 「休みを計画的に取得しようと思うし、仕事も迷惑のかからないように頑張るし、心はニコニコ、ルンルン」(60代:パート/アルバイト) 「推し活歴1年ですが、すべてにおいて考え方が変わりました。仕事に前向きになれる。オンオフの切り替えがはっきりする。働く意味を見いだせる」(60代:パート/アルバイト) 「推しは推せる時に推せ」(50代:パート/アルバイト)