全人類やって損なし!「睡眠の質をよくするためにやるべきこと」3つ
「寝不足の翌日は急に老け込んだ印象に」「よく寝ている人って肌がツルツル」……そんな漠然と語られてきた睡眠と肌老化の関係は本当だった!今回は、睡眠のプロに、睡眠のコツを教えていただきました! 【不眠レベル診断】眠れない原因と対策方法を徹底解説! 教えてくれたのは…小林麻利子さん 眠りとお風呂の専門家
良質な睡眠を手に入れるために、今すぐに誰にでもできること
睡眠の質をよくするなら、自律神経を整えることがなにより大事。自律神経を整える方法がいろいろありますが、難しいことを考える前に交感神経を落ち着かせ、副交感神経を優位にする行動をちゃっちゃとやってしまうのが一番! 行動を起こすことで交感神経が低下し、心拍が遅くなり、アドレナリンが減少するなどと体に変化が出れば、それを追っかけるように心も伴って変わっていくので、まずは行動あるのみ!
小林式呼吸再調整法
なにもつかわず、0円でどこでもでき、効果テキメンなのがこの呼吸法。 一度口からはーと吐いたあと、鼻から吸って、「りらーーーっくすーーーーーーー」と言いながら全部の息を吐き出します。その後4秒ほど息を止めていきましょう。大きく長く言いながら行う方法をご紹介しましたが、小さくささやくように「リラックスーー・・・」と吐くのもいいでしょう。 1回やるだけでもOK! しっかり心を落ち着かせたいなら5分から10分続けてください。 呼吸は唯一、自分自身で自律神経を調整できる方法です。とくに大切なのは、吐くこと。呼吸再調整法のベストは「リラックス」という言葉ですが、言葉を出しながら吐くことで、吐きやすくなる、脱力しやすくなることことを目的にしているので、好きな食べ物や推しの名前などリラックスできるなら言葉はなんでもアリだと考えています。私は、よく息子の名前を使っていますよ(笑)。呼吸で自律神経を整えるまでには10分ほどかかると言われています。とはいえ、気持ちの切り替えという意味では、一度でもやる意味があります。
ラベンダーの香りを嗅ぐ
仕事が終わってもオフモードに切り替えられず、つねに“戦闘態勢”でいるような緊張感が続く現代人に、ぜひ1つ持っていてほしいと思うのがラベンダーのアロマアイテム。自律神経へのアプローチに関してももっとも学術論文が多いため、ラベンダーを選べばまず、間違いないというところです。香りには好みはありますが、ラベンダーをベースに好きな香りを足すというのはいかがでしょう。しっかり効かせたいなら積極的に吸引するほうが◎。マグカップの湯に数滴たらして吸引するとか、コットンに垂らして胸元に置いて寝れば自動的に吸い込むことができます。ピローにシュッと吹き付けるスプレーも手軽でおすすめです。そんなパパッとできる方法でも睡眠の質に働きかけることができますし、忙しい人にもできるはず!
寝る1時間前にお風呂から上がる
体の深部体温を一時的に上昇させて就寝時にベストな状態にもっていくために、寝る1時間前にお風呂が出られるような入浴スケジュールを立てるとベスト。40℃の湯船で15分全身浴をして、しっかり温めるのがポイントに。ちなみに、半身浴にメリットはありません。健康体の人であれば、首まで浸かる全身浴で体の芯まで温めることをおすすめします。 イラスト/もちづきいずみ 取材・文/金子優子 構成/剱持百香 Edited by 剱持 百香
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