姉の結婚相手は「国際弁護士」です。なんとなくすごそうなことは分かるのですが、普通の弁護士とどう違うのですか? 年収はどれくらい?
国際弁護士という言葉を見聞きしたことはありませんか? 国際弁護士が弁護士であることは分かるものの、「日本の弁護士とどう違うの?」と疑問に思う方も多いでしょう。本記事では、国際弁護士と日本の弁護士の違いについて紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
国際弁護士とは
国際弁護士とは、国際的な案件を扱う弁護士のことで、国際弁護士という名前の資格はありません。国際弁護士の弁護士資格は、「日本の弁護士資格のみを所有している場合」「日本と海外の弁護士資格を所有している場合」「海外の弁護士資格を所有している場合」の3パターンです。 日本の弁護士資格を保有している国際弁護士とは、日本に拠点を置きながら国際案件を多く取り扱う弁護士のことを指します。例えば、アメリカやカナダなどの国では、州ごとに法律が異なります。そのため、扱う案件によって各州の弁護士資格を持たなければなりません。日本と海外の弁護士資格を保有している国際弁護士方は多くないため、重宝されるでしょう。 海外の弁護士資格を保有している場合、日本で弁護士として活動するためには登録手続きが必要です。このような弁護士を外国法事務弁護士といいます。外国法事務弁護士は、自分が弁護士資格を有する国の法律と法律事務を扱います。
国際弁護士と一般的な弁護士の違い
国際弁護士と一般的な弁護士の大きな違いを3つ紹介します。 ■求められるスキル 国際弁護士として一番求められるスキルは語学力です。日本で弁護士の仕事をする場合、他国の言語は基本的に必要ありません。しかし、国際的な案件を取り扱う国際弁護士は、さまざまな国とコミュニケーションを取る必要があるため、高い語学力が必要です。 ■業務内容 国際弁護士の主な仕事内容は以下の通りです。 ●国際的なトラブルによる法律相談 ●国内外の企業取引 ●国際的な契約書の作成 ●国際裁判の弁護 主に日本と海外の法律が絡む案件を取り扱います。 ■年収 厚生労働省による職業情報提供サイトjobtagによると、弁護士の年収は1121万7000円です。一方、国際弁護士の明確な収入のデータはありません。しかし、国際法律案件を多く扱っている5大法律事務所の初年度の年収は、1000万円を超え、5年目には2000万円を超える場合もあるといわれています。 そのため、日本の弁護士よりも国際弁護士として働いている方のほうが、高い年収を得ている可能性は高いでしょう。