「おっとり刀で駆け付けるよ」と言ったら後輩がムッ!もしかしてカン違いしてない?【大人の言い換え力検定】
ビジネスパーソンにとって、言葉は頼もしい武器。どんな言い方をすれば、相手の気分を害さずに真意を伝えられるのか。クイズに挑んで、ワンランク上の「大人の言い換え力」を身につけましょう!(クイズ制作/石原壮一郎) ● クイズ 後輩と別の営業所のヘルプに行くことになった。予定されていた会議があったので、後輩に「終わり次第、おっとり刀で駆け付けるよ」と言ったら、露骨にムッとしている。 どうやら「おっとり刀」の意味を勘違いしているようだ。「あのな、おっとり刀っていうのはな」と正しい意味を伝えたいが、どの前置きが適切か? (A)「○○君にはちょっと難しい言葉だったかな」 (B)「まぎらわしい言い方だったね。ごめんごめん」 (C)「ハハハ、ゆっくり行くって意味じゃないよ」
● 正解は…… B × (A)「○○君にはちょっと難しい言葉だったかな」 ◎ (B)「まぎらわしい言い方だったね。ごめんごめん」 △ (C)「ハハハ、ゆっくり行くって意味じゃないよ」 ● 解説 「おっとり刀」は、漢字で書くと「押っ取り刀」。急いでいるので、本来なら腰に差す刀を手に持ったままであわてて出かける様子を指します。しかし「おっとり」という響きから、ゆったりのんびり出かける様子だと勘違いしている人は少なくありません。 相手の思い込みを修正するには、ソフトなクッションが必要です。勘違いされやすい言葉を不用意に使った自分にも非があると謙虚に反省して、Bのように謝りましょう。いきなり核心に入るCだと、相手は混乱するかも。Aを言ったら、さらに激しくムッとされます。
石原壮一郎