【管理栄養士解説】ダイエットはコンビニご飯でも成功できる? メニュー選びのポイント
おやつは食べてもOK? コンビニで購入できるおすすめスイーツとは
編集部: コンビニのお菓子を見るとつい買ってしまいます。ダイエット中でも食べられるお菓子はありますか? 上坂さん: ダイエット中はできるだけお菓子類を控えたいと、我慢している方がたくさんいます。ですが、どうしてもお菓子が食べたい時は我慢するのではなく選び方を工夫しましょう。例えば、カカオ70%以上の高カカオチョコレートは、1日25g程度たべることで腸内環境を整え、血糖値や血圧を下げる働きが期待できます。またチョコレートには、老化予防に働く「カカオポリフェノール」も豊富です。ただし、食べ過ぎには注意です。 編集部: 我慢ではなく選び方の工夫次第でお菓子も食べてよいのですね。そのほかに選べるお菓子はありますか? 上坂さん: プリンやゼリー、ババロア、ムース、ようかんなどもいいですね。あとは、ミックスナッツやむき栗、ほし芋には食物繊維が豊富に含まれているので、腹持ちも良くおすすめです。 編集部: アイスが好きなのですが、どのようなものを選べばよいでしょうか? 上坂さん: アイスは乳脂肪分が高い“アイスクリーム“と表示があるものを選んでください。脂質は血糖値の上昇が緩やかで、腹持ちも良いことので満足度が高くなります。反対に、乳脂肪分が低いラクトアイスには、悪玉コレステロールを上昇させるトランス脂肪酸が含まれることが多く、氷菓は砂糖水を固めたものに近いものですので、なるべく控えましょう。 編集部: 糖質ゼロの飲料も最近コンビニでよく見かけるのですが、これはどうですか? 上坂さん: 糖質ゼロの清涼飲料水には、「人工甘味料」が使われていることがよくあります。この人工甘味料は、食べても血糖値が上がらず、低カロリーなので太りにくいと言われていますが、最近の研究では脳や腸内環境への影響がいくつか報告されています。そのため、人工甘味料を含んだ商品ばかり食べることが習慣化しないように注意しましょう。 編集部: おやつを食べる時のポイントはありますか? 上坂さん: おやつは15時までに済ませましょう。15時以降は徐々に脂肪を溜め込む時計遺伝子「BMAL 1(ビーマルワン)」が増えて太りやすくなります。ただし15時までだからといってたくさん食べたらもちろん体重が増加するので気をつけてください。ちなみに、BMAL 1は21時から夜中の2時が最も高くなるので、遅い時間の食事や夕食後の間食は避けるようにしましょう。 編集部: 最後に読者へのメッセージをお願いします。 上坂さん: 最近では、コンビニに健康を意識した食品がたくさん置いてあります。買う時は自分の心身に目を向けて、賢く考えながら食べ物を選ぶことが大切です。毎日コンビニに頼るのではなく、自炊を取り入れることもダイエット成功の鍵です。本当に忙しい時など上手にコンビニを活用していきましょう。