女児2人へのわいせつなど、元佐賀消防署職員に懲役4年求刑 佐賀地裁で論告求刑公判
女児2人に対する不同意わいせつと性的姿態撮影処罰法違反の罪に問われた元佐賀広域消防局佐賀消防署係長の男性被告(51)の論告求刑公判が5日、佐賀地裁(岡﨑忠之裁判長)であり、検察側は「スポーツクラブの指導者としての立場を利用していて、卑劣で悪質」などとして懲役4年を求刑した。 弁護側は、被告が依願退職をしていて社会的制裁を受けているなどとして猶予付き判決を求め、結審した。 検察側は論告で、被告が5月上旬に行われたスポーツクラブの合宿中、就寝していた女児2人の服を脱がしてスマートフォンで数回撮影し、体を触るなどしており「身勝手な動機で、被害者らの苦痛は計り知れない」と非難した。「決して許せない」などと、厳重な処罰を求める被害者家族の意見も読み上げた。被告が少年補導員を務めていたことも示した。 被告人質問も行われ、被告は仕事上の疲れやクラブでの指導に関する悩みやストレスなど当時の状況を振り返りつつ、「(合宿中に)酒を飲んで、判断がつかなかった」などと述べた。