ガザ交渉、トランプ氏に引き継ぎも 「合意近い」と強調 米国務長官
【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザの停戦交渉を後押しする米国のブリンケン国務長官は8日、今月20日のトランプ次期米大統領の就任までに交渉が妥結しなければ、「(現在協議中の)バイデン米大統領が提示した停戦案は次の政権に引き継がれる」と語った。 バイデン政権下での妥結はハードルが高いという認識を示唆した形だ。 ブリンケン氏は訪問先のパリでの記者会見で、停戦合意について「非常に近い。われわれが(任期終了で)去る前に(ゴール)ラインを越えられると期待する」とも述べた。 ガザのイスラム組織ハマスは交渉で、2023年10月のイスラエル領内での大規模急襲作戦で拘束した人質解放と引き換えに、ハマス掃討作戦を続けるイスラエル軍のガザ撤退などを要求。仲介を主導するカタールは、バイデン氏の任期終了までの交渉妥結を目指している。