手厳しく映る小久保監督の言葉こそ認められている証し プロ初打点のソフトバンク緒方理貢が存在示した好走塁【#好球筆打】
◆オリックス1―10ソフトバンク(14日、京セラドーム大阪) 【#記者コラム / #好球筆打】 デーゲームで2位の日本ハムが敗れ、試合前時点で優勝マジックは9と1桁台に突入していた。チームはいささかリラックスした状態で、この日の試合に臨めたのではなかろうか。 ■どうしてこんな格好に…甲斐拓也ののけぞりハイタッチ【写真】 ましてや、相手のオリックスは4連覇の夢がついえたどころか、クライマックスシリーズ(CS)進出も絶望的。目の前の一戦に対するモチベーションに大きな差が生じるのも無理はない。5、6回で9点を奪ったホークスの攻撃を見て、その思いは一層増した。 結局、チームは11安打で10点を奪い、快勝。先発全員安打の「大トリ」を務めた2番の緒方理貢は6回1死満塁の三塁打で記念すべきプロ初打点を記録したが、それ以上に存在感を示したのは先制点につなげた4回の走塁ではなかったか。 2死二塁で二走として、4番山川穂高が放った左前打で一気に本塁を陥れた。最短距離で三塁を蹴ってぎりぎりで生還した走塁には、ベンチも大盛り上がりだった。これで先制した試合は節目の60勝に到達。先行逃げ切り型のチームに勢いをもたらす最高の走塁だった。 ただ、小久保監督は緒方について犠打を決めきれなかった第2打席や1死満塁で遊飛に倒れた第3打席を挙げ「真価が問われるところ。犠打もだし、満塁での遊飛」と走塁には一切触れなかった。手厳しく映るが、緒方には当然の走塁ということだろう。認められている証しだ。(石田泰隆) 【#OTTOホークス情報】 【おすすめ記事 小久保監督一問一答完全版】 「シルエットがほっそりして」【▼小久保監督一問一答完全版は下記関連リンクから▼】から
西日本新聞社