韓国 きょうのニュース(10月24日)
◇尹大統領「北のロシア派兵座視しない」 ポーランドと首脳会談 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は24日、ソウルの大統領室でポーランドのドゥダ大統領との首脳会談後に行った共同記者会見で「われわれ両首脳は北の核・ミサイル開発と挑発、ロシアとの不法な軍事協力を強い口調で糾弾した」とし、「国連憲章と国連安全保障理事会決議に真っ向から違反する北のロシア派兵は、朝鮮半島と欧州を越えて世界の安保を脅かす挑発」と述べた。尹大統領は「韓国はこれを決して座視しない」とし、「ロ朝軍事協力の進展いかんに応じて、段階別に国際社会と共に必要な措置を取る」と強調した。 ◇現実となった北朝鮮のロシア派兵 米誌「朝鮮半島の軍事バランス変える恐れ」 米誌フォーリン・ポリシーは23日(現地時間)、「北朝鮮のロシア派兵がなぜ重大な意味を持つのか」と題した記事で、派遣された北朝兵士の戦闘能力などに疑問が残るが、北朝鮮の派兵は2年半以上にわたりウクライナ侵攻の泥沼から抜け出せずにいるロシアを救うと同時に、朝鮮半島の軍事バランスも変えてしまう恐れがあると警告した。同誌は、1万人前後の北朝鮮兵がロシア側で戦うためにウクライナの戦場に配置されたことは緊張激化であり数世代ぶりに繰り広げられた欧州最大の戦争の「国際化」を意味するとした上で、北朝鮮の派兵が欧州と北東アジアに潜在的な影響を及ぼす可能性があるとの見方を示した。 ◇ロシア派遣の北朝鮮兵 韓国国防相「弾除けの雇い兵にすぎず」 金龍顕(キム・ヨンヒョン)国防部長官は24日、同部に対する国会国防委員会の国政監査で、ウクライナに侵攻するロシアに派遣された北朝鮮兵について、「派兵ではなく傭兵(ようへい)という表現が適切だ」との認識を示した。金氏は「通常、派兵はその国の軍隊の指揮体系を維持し、軍服や標識、国旗を掲げ誇らしく活動する」として、「北はロシア軍服に偽装し、ロシア軍の統制下で何の作戦権限もなく言われるまま動いている」と指摘。「弾除けの傭兵にすぎない」とし、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が「人民軍を違法な侵略戦争に売り渡したもの」との認識を示した。そのうえで、「(金正恩氏が)自身の独裁政権を強固にするためそうした」とし、「ばれることを恐れ、住民に知らせず黙っている状態」と述べた。 ◇李在明氏の妻に再び罰金刑求刑 大統領選予備選に絡み食事提供 公職選挙法違反の罪に問われ在宅起訴された最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表の妻、キム・ヘギョン被告の2回目の論告求刑公判が24日、水原地裁であった。検察側は「有力政治家を金で買収しようとした犯行で、金額と関係なく罪質が重い」とし罰金300万ウォン(約33万円)を求刑した。キム被告は、夫の李氏が共に民主党の大統領選候補を決める予備選への出馬を表明した後の2021年8月、ソウル市内の飲食店で共に民主党の元職や現職の国会議員の妻3人と自身の運転手、随行員3人に計10万4000ウォン相当の食事を提供したとして、公職選挙法(寄付の禁止)違反で在宅起訴された。検察は今年7月、論告求刑公判で罰金300万ウォンを求刑。地裁は8月13日に判決公判を開く予定だったが、前日の12日に裁判所の職権で弁論を再開し、追加で審理を行った。
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