【女神の休息】森下愛梨 師匠の背中追い能登半島豪雨被害の支援活動立ち上げ「選手仲間とも相談して」/ボートレース
師匠の背中を追って、社会に貢献する。 今年8月のまるがめヴィーナスシリーズでデビュー7年4カ月目にして初優勝を飾った森下愛梨(27)=静岡、120期=は「苦しい思いもたくさんしたけど、ファンの応援、家族、仲間に救われて優勝できた」と、歓喜の瞬間を振り返る。師匠の長嶋万記(43)=静岡、91期=も「みんなが喜んでくれて、めちゃくちゃうれしい」とまな弟子の成長を喜んだ。 その長嶋といえば、一般社団法人ZEROの代表を務めるなど、社会貢献活動に尽力していることは有名だ。師匠に触発された森下も被災地の片づけやチャリティーなど、ボランティア活動に積極的に参加するが、9月の能登半島豪雨災害では、森下が中心となって支援活動を立ち上げた。 「先日あるドラマを観ていて戦争の恐ろしさと『日本も今後何が起こるかわからない』っていう気持ちになっていたときに、ニュースで能登半島の水害被害が報道されました。私に何か出来ることはないかなと思って選手仲間とも相談しながら考えました」 支援企画は津ヴィーナスシリーズ(9月30日~10月5日)で、活躍に応じて賞金の一部を寄付するというもの。長嶋をはじめ、多くの選手が賛同してくれた。 長嶋は「後輩が中心になって社会貢献活動を行ってくれるのはうれしい。私にはできないものもあるはずだし、さらにいろんな人につながってくれればいいですね」と目を細める。 「初優勝は自信になったし、これからもたくさん活躍できるようがんばります」と森下。レーサーとしても人としても、さらに成長した姿を披露するために獅子奮迅する。 ■森下 愛梨(もりした・あいり) 1997(平成9)年1月15日生まれ、27歳。静岡県出身。静岡支部。2017年5月、120期として浜名湖でデビュー。2024年8月、まるがめでデビュー初優勝。163センチ。