C大阪 レオセアラの5試合連続ゴールで暫定首位に返り咲き 香川真司も絶賛「今は手がつけられない」
◆明治安田J1リーグ▽第10節 C大阪2―2横浜M(27日・ヨドコウ桜スタジアム) 5試合が行われた。C大阪は横浜Mと2―2で引き分けて勝ち点19とし、町田を得失点差で上回り、20日以来の暫定首位に返り咲いた。FWレオセアラ(29)が、クラブの外国籍選手で最長タイとなる5試合連続ゴールをマーク。2度の同点弾で得点ランキング2位の8ゴールとした。 ストライカーの意地だった。1点を追う前半44分、ペナルティーエリア内で相手GKに倒されたレオセアラがPKを獲得。決めれば同点の場面で、ボールは枠の左に外れた。「人生で初めてPKを外した」と悔やんだが、アディショナルタイムにMF田中のパスから右足を振り抜き、ネットを揺らした。99年のFW黄善洪(ファン・ソンホン、韓国)と並び、クラブの外国籍選手で最長の5試合連続得点。後半23分にも頭で押し込む同点弾で、チームを20日以来の暫定首位に導いた。 昨季J1で自己最多12ゴールを挙げ、3季連続2ケタ得点をマーク。今季は10戦8得点と量産し、J1得点ランキング2位に浮上した。元日本代表のMF香川は「今は手がつけられない状態。レオは必ず決めてくれる信頼がある」と一目置く。副主将を務めるブラジル人FWは「欲張ることなく、常に足元を見ながら、一本一本、積んでいきたい」と慢心はない。 前節でJ1通算100試合出場を記録し、試合前には妻と愛娘と記念撮影。一家の大黒柱は「家族が何よりも一番大切な存在」とパワーに変え、連敗を阻止した。「この勝ち点1はリーグの最後に絶対に結びつく」とレオセアラ。桜のストライカーが笑顔の花も咲かせた。(森脇 瑠香) ◆レオセアラ(Leo Ceara)1995年2月3日、ブラジル出身。29歳。16年にJ3・琉球に入団。17年から再び母国でプレーし、21年に横浜Mへ移籍。23年にC大阪に加入。J1通算101試合、41得点。178センチ、78キロ。右利き。
報知新聞社