“叔母”のススメで観戦経験 竹田麗央は思い出の瀬田GCで米ツアーに挑戦
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 事前情報(30日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72) 【画像】前夜祭でドレスアップする選手たち 竹田麗央は1年前、茨城県の太平洋クラブ美野里コースで本大会初出場を果たした。「海外の選手も来ていて楽しかった」という4日間を8位で終え、共催大会で米ツアーに堂々のデビュー。ことしの舞台である瀬田GCには、ひとりのギャラリーとしての記憶がある。 学生時代に足を運ぶことを勧めたのは、叔母の平瀬真由美だった。米ツアールーキー時代の1996年に前身の「東レジャパンクイーンズカップ」(茨城・利根GC)で優勝した経験がある。竹田は熊本から母・哲子さんと一緒に滋賀を訪れ、当時、圧倒的な飛距離で一世を風靡したタイのアリヤ・ジュタヌガンの背中を追った。後に湧いた海外志向の芽生えはさておき、「この試合は出たい」と思えた瞬間だった。
国内ツアーのナンバーワン選手、メルセデスランキングトップで迎える今大会は、昨年とは違った意味を持つ。来季の米ツアー進出を目指し、12月5日(木)開幕の最終予選会(ファイナルクオリファイイングトーナメント/アラバマ州マグノリアグローブGC)にエントリー。今週、シーズン8勝目を挙げれば、上位25位のボーダーラインを争うシビアな戦いを回避できるどころか、予選会通過者よりも優位な資格が得られる。 フィールドの78人のうち、43人は米ツアーのランキングに基づいて来日、もしくは一時帰国したメンバー。コースでは渋野日向子と顔を合わせ、予選会について言葉を交わしたという。初日は元世界ランキング1位のコ・ジンヨン(韓国)、米ツアーのポイントランキング4位の古江彩佳というメジャー女王との組み合わせ。刺激を受けないわけがない。
選手として初めてプレーする瀬田GCで、「ラフもそんなに長くないしグリーンも(球が)止まる」とバーディ合戦を予想した。「ティショットは結構、広いところが多いけれど、グリーンの傾斜が強いところで、ちゃんと下(のライン)につけて打てるように」。ピン横から大きく曲がるラインをショットで、できるだけ避けたい。 「優勝できたらすごく良いと思うんですけど、そんなにもうまくはいかないと思う。自分のやることに集中して、4日間頑張りたい」。1年後は日米どちらの出場資格でフィールドにいるだろうか。(滋賀県大津市/桂川洋一)