“生麺タイプの焼きそば”売り上げ増加 コメ不足や物価高続き… 自己流アレンジで節約も
日テレNEWS NNN
国民食とも言え、ついつい食べたくなる焼きそばですが、今、生麺タイプの焼きそばの売り上げが、伸びているといいます。 ◇ 14日まで都内で行われた“コナモン”ばかりが集結したフードイベント「神宮コナモンストリート」。食欲をそそる音を立てて焼き上げられていた“コナモン”グルメが、こってりソース味の焼きそばです。
屋台で定番のグルメですが、イベント会場で話を聞くと… 「簡単に作れて」 「サササっとできる」 「(麺が)伸びるわけでもないし」 「土曜日のお昼は焼きそば多かった。子どもを育てる時は」 お好みの具と麺とソースを炒めるだけの“手間いらず”。家庭でも手軽に作れる焼きそばですが、今こんな声が…
「安く済ませるので、けっこう出てくるかもしれない。“お米がない”ので、焼きそば、麺が多くなっちゃいます」 SNSでも… 「コメ不足を乗り切る! バリカタあんかけ焼きそば」 「チキンステーキ焼きそばーお米売ってないから」 “コメ不足”を乗り切る救世主として、焼きそばに熱い視線が送られているのです。
祝日の14日、埼玉県にある激安スーパー「マルサン越谷花田店」では、どんどん焼きそばが売れていきました。正午頃には、売場に次々と焼きそばが補充されていきます。 ──何袋買いました? お客さん(60代、3人家族) 「2袋。コメが高いから一食くらい、こういうの(焼きそば)を置き換えている」 このスーパーでは、今もコメの高値が続く中… お客さん(60代) 「焼きそばは安くあがります。ご飯は色々なおかずつけないといけない。だから焼きそばだと、きょうは浮いたと」
お客さん(30代) 「(焼きそばは)週に一回は食べます。たまごを乗せたりとかして、目玉焼き焼きそば」 この店で一番安い焼きそばは、3玉入りで107円。1玉あたり35円ほどと、お財布にやさしいこともあってか、このスーパーの9月の生麺タイプの売り上げは… スーパーマルサン越谷花田店 八木栄樹店長 「去年同月(9月)と比べて114%くらいに伸びている」 去年の9月より14%もアップ。メーカーの「東洋水産」「シマダヤ」でも、9月の焼きそばの売り上げは去年の9月よりアップしているということです。 ◇ そんな焼きそばをもっと楽しく。買い物客に話を聞くと… 自営業(50代) 「カレー粉を粉にして混ぜてみようかなと。カレー焼きそば」 会社員(60代) 「(粉)ソース少なめにして、普通のソースとしょうゆを足すとおいしい。(付属の)粉だけで作らない」 “自己流”にアレンジする人もいました。 会社員(30代) 「(焼きそばの麺を)みそ鍋の中に入れました。みそラーメンみたいな味になりました。ラーメンだと少しかためなので。(焼きそばの麺は)蒸されているので、やわらかくておいしい」 ──おすすめできそうですか? 会社員(30代) 「一回やってみて、人によるかもしれないけど、僕はおすすめしたい」 フードイベントのお客さんも… 「冷蔵庫にあったあまり野菜を刻んで炒めて、あんかけにする。もったいないじゃないですか、野菜高いし。ムダにできない。ブロッコリーの芯だってちゃんと刻んで食べる。緑がきれい、色合い的に」 ◇ “節約”焼きそばが、コメ不足と物価高を乗り切る味方となっているようです。