「大人の男に…」17年前の発生時に被害女児説明 服役男が関与示唆の加古川女児殺害事件
岡山県津山市で平成16年9月に起きた女児刺殺事件で服役中の男(45)が、関与をほのめかしている17年前の兵庫県加古川市の小学2年、鵜瀬(うのせ)柚希さん=当時(7)=殺害事件。柚希さんは何者かに刺され、病院に搬送される途中、「大人の男にたたかれた」という趣旨の話をしたとされる。手などには抵抗した際にできる防御創がなく、自身がどのように襲われたか認識できない状況だった可能性がある。 【表でみる】服役中の男をめぐる事件の経過 加古川市の事件は19年10月に発生した。柚希さんは午後6時ごろ、自宅から約500メートル離れた公園から1人で自転車で帰宅。玄関で姉妹と会話を交わした後、自宅裏側に自転車を止め、玄関前に戻ってきた際、何者かに腹部や胸部付近を刺されたとされる。 柚希さんは病院に搬送される途中、救急車内で救急隊員や家族の問いに「大人の男にたたかれた」という趣旨の話をしたとされる。物証が少なく捜査は難航していた。 兵庫県では18年9月、たつの市で当時小学4年の女児が帰宅途中に重傷を負う殺人未遂事件も発生。兵庫県警は、津山市の事件で服役中の男について、たつの市の事件で男を逮捕する方針で、その後、加古川市の事件についても慎重に捜査する見通し。