ビットコイン、3%上昇で6万8000ドル回復──ソラナが好調、イーサリアムは相対的に弱含み
暗号資産(仮想通貨)市場は米国時間24日に上昇し、ビットコイン(BTC)が21日に7万ドル回復に失敗してから続いた小幅な下落局面を覆した。 時価総額トップ20の暗号資産の指標であるCoinDesk 20 Index(CD29)は過去24時間で2.7%上昇、ユニスワップ(UNI)とビットコイン・キャッシュ(BCH)は5%上昇して、市場をリードした。 当記事執筆時点、ビットコインは24時間で2.9%上昇して6万8100ドル付近(日本時間25日9時時点では、6万8180ドル付近)。イーサリアム(ETH)は依然としてビットコインなどを下回るパフォーマンスで、1.1%の上昇にとどまり、対ビットコインでは3年半ぶりの低水準となっている。一方、ソラナ(SOL)は好調を維持し、3.0%上昇して対イーサリアムで最高値を更新した。 イーサリアムは現在、2500ドルをわずかに上回っているが、米国時間25日の暗号資産デリバティブ取引所デリビット(Deribit)でのオプション満期における最大ペイン価格(ほとんどのオプションが無価値で失効する水準)の2600ドルを下回っている。
イーサリアムの苦境
イーサリアムは、パフォーマンスの面でビットコインとソラナの後塵を拝し続けている。この1カ月間で、イーサリアムは2.1%下落、一方、ビットコインは7.4%上昇、ソラナは18%上昇した。 暗号資産投資会社ビットワイズ(Bitwise)の欧州リサーチ部門責任者アンドレ・ドラゴシュ(Andre Dragosch)氏は「純粋なオンチェーンの観点から見ると、イーサリアムと比較して、ビットコインとソラナのネットワーク・アクティビティはより優れたパフォーマンスを示している」とCoinDeskに語った。 「ビットコインの取引件数はイーサリアムを上回っている。これは相対的なパフォーマンスと高い相関関係を示す傾向がある」と同氏は述べ、ビットコインへの「オンチェーンでの資本流入はイーサリアムよりも強い」と指摘した。 「この文脈では、イーサリアムの弱さというよりも、ビットコインの強さというべきだ」とドラゴシュ氏は付け加えた。 ビットコインとイーサリアムの時価総額の差は、過去最高を更新。ビットコインの時価総額は1兆3300億ドル、イーサリアムは3036億ドル、その差は史上初めて1兆ドルを超えた。 ソラナの時価総額は現在、暗号資産市場全体の3.64%を占めており、ドミナンスは過去最高値の3.70%に迫っている。