日本代表のW杯出場確率「99%超」だが…“インドネシア戦の大ピンチ”は不運だけで済まない「それでも守らないと」遠藤航が力を込めたワケ
「みんな感覚的にわかる」中でのハイプレス
そして、後半開始からわずか4分。GKパエスに利き足ではない左足でパスを出させることに成功した。そして、精度も勢いも欠いたショートパスを守田英正がカット。守田のシュートに対して、ブロックにいった相手DFが空振りするなど幸運はあったとはいえ、ボールがネットを揺らして3-0。試合の行方は決まった。 キャプテンの遠藤はこう振り返る。 「あの3点目につながったように、(自分たちが守備で)ハメられれば点につながる感覚はあったので。上手くプレッシャーかけられましたよね」 ただ、ここまで説明してきた動きは、入念に準備されていたわけではない。そこが肝だ。 「ハーフタイムに、細かく話したわけではないです」 こう切り出した遠藤の話に、耳を傾けてほしい。 「相手の立ち位置を見れば、みんなも感覚的にわかるので。航基がディフェンダーとキーパーの位置を見ながら、ペナルティエリアにいる選手(のパスコース)を消していけば、GK側に誘導して、ハメられる。僕らはそれを自然にできる感じですね」
カタールW杯スペイン戦の同点弾も“ハイプレス”だった
思い出されるのはカタールW杯のスペイン戦である。日本は後半開始早々、GKへのハイプレスからボールを奪い、堂安律が同点ゴールを決めた。実は、あのときもハーフタイムに特別な指示があったわけではなく、選手が状況を見極めてハイプレスをかけにいった。 そうした判断力に加え、プレスをかけ続けられる献身性と運動量が日本人の最大の強みだ。カタールW杯出場全選手の「90分平均の守備プレス回数」のトップ5を見てほしい。 1位:前田大然 89回 2位:堂安律 70回 3位:セリム・アマラー(モロッコ) 68回 4位:アゼディン・ウナヒ(モロッコ) 63回 5位タイ:鎌田大地、ミッチェル・デューク(オーストラリア) 60回 インドネシア戦に話を戻すと――後半開始時、上記の3人が同時にピッチに立っていた。だから、日本のプレスは相手にとって脅威となっていた。
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