ガチファン女性とのゴルフ企画が好評 さらば・東ブクロの“職権乱用”が不快になりにくい理由とは
芸能人が自分の趣味を活かしてYouTubeを始めるのが当たり前になっている昨今、異彩を放っているチャンネルがある。それが、さらば青春の光・東ブクロの「東ブクロのゴルフ学校 ~ 芸能界No. 1目指します ~」だ。2021年に開設され、チャンネル登録者数14万人を超える人気チャンネルとなっている。(2024年5月31日時点) 【写真】東ブクロとマッチプレーを行うガチファン女性 芸能界でも屈指の「ゴルフ好き」で知られている東ブクロ。ベストスコアは「72」を叩き出すほどで、一般的にはゴルフスコアは100を切れば上手いと言われているなか、72という数字は芸能界でもかなりの腕前と言っていいだろう。ときには「ゴルフのためにテレビ出演を断る」ことすらあるほどだ。そんなゴルフがなによりも生きがいの東ブクロが「芸能界No.1ゴルファーを目指す」というコンセプトのもと、ゴルフ好きも、そうでない人も楽しめる、バラエティに富んだ様々な企画を行っている。 丸山茂樹、渡邉康などのプロゴルファーを招いて一緒にラウンドしたり、関根勤、ココリコ遠藤章造、大西ライオン、湘南乃風のRED RICEなどゴルフ好きの芸能人たちとゴルフ対決を行ったり、ゴルフチャンネルの王道を行く動画も十分に面白いが、この「東ブクロのゴルフ学校」の人気のを根幹を支えているのが、女性と共にゴルフをする動画だ。 なかでも圧倒的な人気を誇っている狂った企画が【おっぱいゴルフ】。2009年に公開された綾瀬はるか主演の映画『おっぱいバレー』をご存知だろうか。綾瀬はるか演じる新任教師が、中学校の弱小バレー部に「試合に勝ったら先生のおっぱいを見せてあげる」という約束をしてしまうスポ根コメディだ。このおっぱいゴルフは、一緒にコースを回る女性に東ブクロがベストスコアを出せるようにアドバイスや応援をし、見事ベストスコアが更新できればおっぱいを見せてもらえる、というもの。(ちなみに、相手の女性にはきちんと了承を得ている) この説明だけでは本当に下世話な企画にしか見えないが、ゴルフの企画としてこれほどタメになる動画は無いのではないだろうか。ゴルフに対しての東ブクロのアドバイスは的確そのもので、具体的にどういう打ち方をして、どの位置に寄せればいいかを、分かりやすい言葉で伝えてくれる。そして東ブクロの凄さは、決して相手を「否定しない」ことだ。ミスをしてもそれを責めることをせず「いいよ!」「全然OK!」「悪くない!」と褒め称える。企画はゲスだが「ゴルフとは紳士のスポーツ」だということに誰よりも真摯に向き合っていた。 また、東ブクロの魅力を存分に味わえるのが「ガチファンの女性とラウンドを回る」企画だ。応募してきた東ブクロのファン(主に女性)を実際に招いて9ホールのマッチプレーを行うという、まさに「究極の職権乱用」。芸能界広しといえど、ここまで己の欲望に忠実な男も他にいない。自分のことを好きな女性と大好きな趣味をし、それを動画に載せて収益化する。これこそ、芸能人としての「理想の姿」なのではないだろうか。 そして東ブクロの凄さは、彼の一挙手一投足には一切「いやらしさ」がないという点だ。簡単な言葉で言えば「圧倒的なコミュニケーション能力の高さ」。仮にこれと同じ企画を東ブクロ以外の人間がやった場合、おそらく余計な言動をして、相手の女性を嫌な気持ちにさせてしまったり、最悪「炎上」もあり得るだろう。しかし、東ブクロは違う。誇張して無理にキャラを作ったり、過度なスケベ発言をすることはなく、相手が嫌がらないギリギリのラインが分かっているかのごとく絶妙な押し引きで会話を繰り広げているのだ。だからこそ、われわれ視聴者も観ていて不快な気分になることはほとんどない。どうすれば、相手に好かれるか、相手と距離を縮められるか、それを東ブクロは計算ではなく本能で知っているのだろう。まさにゴルフというスポーツに似合う「自然」を体現したような男なのだ。 コンビとしての活動だけでなく、ピンでも唯一無二の存在感を見せている東ブクロ。芸能界No.1ゴルファーを目指し、これからも己の欲望に忠実に邁進してもらいたい。
かんそう