2024年「リーバイス」ヒット予測。501、シルバータブ……デニムシーンに新たな潮流が
時代が変わろうと、俺たちのデニム愛は変わらない。だからこそ気になる、2024年のデニムの潮流&ヒット予想。 ▶︎すべての写真を見る
キング・オブ・デニム「リーバイス」で、デニムシーンの1年を先読み!
2024年のリーバイスの注目モデル ①“太め”の501とセットアップのジャケット
――2024年に流行りそうなアイテムを教えてください。 淺野 やはり501は外せないかと思います。昨年は生誕150周年ということもあり、大いに盛り上がりましたが、今年も注目作が目白押しなので、その熱は継続するでしょう。 ――その根拠となるモデルは?
淺野 リーバイス ビンテージ クロージングの501XXで、1955年の復刻モデルです。今の501と比べると、当時のモデルはわりと太めのシルエットになっています。
淺野 501というとレギュラーストレートが基本ですが、ワイドシルエット全盛の今なら、もしかすると「やや細い?」と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。そこも克服できるのが、この55年モデルです。 ――約70年前のシルエットなのに、逆に今っぽくはけるんですね。 淺野 実は、このデニムに合わせてほしいアイテムがあります。
淺野 こちらの507XXのジャケットです。いわゆる“セカンド”と呼ばれるシロモノで、1953年のデニムジャケットの復刻になります。
淺野 注目してほしいのは、左胸のポケットの脇についている赤タブ。前編では、片面のみ刺繍が施されているモデルを紹介しましたが、現在はタブの両面に刺繍を施しているものがほとんどです。 実は、その仕様になったのは、1950年代の後期に差し掛かってくるタイミングからなんです。なので、1953年モデルのジャケットは片面のみ、1955年モデルのパンツは両面にロゴが入っているわけです。 ――なるほど! セットアップで着れば、そういったうんちくも語れるわけですね。
淺野 生地はどちらも同じものを使用しており、気持ち色落ちが早い部分もあります。なので、そこまで時間をかけずに、自分の理想の色味に育てることができると思いますよ。