岩が崩れ滑落 75歳女性が死亡 長崎・七釜鍾乳洞
3日午後0時50分ごろ、長崎県西海市西海町中浦北郷の国指定天然記念物「七釜(ななつがま)鍾乳洞」の洞窟群の一つ「龍王洞」内で、福岡県北九州市小倉南区沼緑町3丁目の医療関係従事者、小川美津さん(75)が滑落し、佐世保市内の病院に救急搬送されたが、約7時間半後に死亡が確認された。 西海署によると、龍王洞は観光客には一般公開されておらず、小川さんは、小学生を含む男女13人の「日本洞窟学会」の会員グループで、地質などの調査目的で許可を受けて入っていた。洞窟内を登ろうとして、つかんだ岩が崩れてバランスをくずし、約4メートル下に滑落し、頭や胸などを強く打ったという。 仲間が119番通報したが、洞窟内は狭く、救助は難航し、外に運び出されるまでに4時間余りかかった。(上沢博之)
朝日新聞社