手頃で何を食べてもうまい中目黒の名宝! 大衆割烹の〆うどん
「自家製腸詰め」は豚肩ロースと豚の脂身を5ミリほどの細切れにして、日本人の舌に合うよう香辛料を使わず味付けして腸詰めにし、3日ほど店内で熟成して焼き上げたものだ。肉がギュギュッと詰まった密度の高さとジューシーさで、そのままで食べてもしっかりうまい。お好みで白髪ネギや豆板醤を合わせても酒がグイグイ進む。
「自家製はんぺん」は、白身魚のすり身に卵白を加えてかつおだしで伸ばし、すりおろした大和芋と合わせて蒸し上げた一品だ。表面を香ばしく焼いたはんぺんは、フワシュワな食感で、なめらかな口溶けに惚れ惚れする。味付けは塩とだしのみとシンプルだが、白身魚のふくよかなうまみが生きており、その丁寧な仕事ぶりに感服してしまう。
「肉じゃがコロッケ」は、ジャガイモ、牛のバラ肉、玉ねぎ、ニンジンを使った肉じゃがをすりつぶして俵形に丸めてあり、注文ごとに揚げたてを提供。サクサクと衣の細かいコロッケは具材がみっちりと詰まっており、ジャガイモのホクホクとした甘さに牛肉の脂の甘さが混ざり合う。
「マグロカマ焼き」も驚きのボリュームでなんと825円。長年の付き合いで魚屋さんに懇意にしてもらっているから実現できているという。可食部も多く、2~4人で分け合うのにちょうどいいサイズだ。
お酒もビール、サワー、ホッピー、日本酒、焼酎、マッコリと種類豊富。ビール(アサヒ、サッポロ)は大瓶で649円、ホッピーやサワーは495円~と酒飲みにはありがたい価格設定だ。
温かな昆布だしが飲んだ後の体に染み渡る「のり明太子うどん」
秋山さん「肉じゃがコロッケ、腸詰め、マグロカマ焼きなど散々食べてお腹いっぱいなのに、この〆のうどんの麺もつゆもおいしくてペロリと食べてしまいます。最近も食べましたが、やっぱりおいしかったです。」
お腹いっぱいでも締めたくなるのが、素うどんやかき揚げうどん、とろろうどんなど11種類もそろう「藤八」のうどん。特に具義さんがおすすめするのが、一番人気だという「のり明太子うどん」(869円)だ。