3つのブリッジが浮かんで見える「スリー・フライング ブリッジ トゥールビヨン」が進化して登場
230年以上の歴史を持つスイスウオッチの名門【ジラール・ペルゴ(GIRARD-PERREGAUX)】が最新作を発表。ブランドの最高傑作とも称される「スリー・フライング ブリッジ トゥールビヨン」の新型が発売となり、価格は2410万1000円(税込)。 【関連画像】その他の画像を紹介
コンスタン・ジラールが考案した革新的スタイル
1860年代、ブランドの創業者となるコンスタン・ジラールは従来の概念を超えた懐中時計の設計に取り組み、3つのブリッジを備えた新しいスタイルを考案。これまで単なる構造部品であったブリッジを、機能美を兼ね備えた要素へと昇華させた。1867年にはニッケルシルバー製の3つのブリッジを平行に配置し、トゥールビヨンを組み込んだ斬新な懐中時計を発表。1889年になると、ブリッジに貴金属を使用し、時計製造の伝統と技術を象徴するモデルとして名高い「スリー・ゴールドブリッジ トゥールビヨン」を発表した。さらに2021年、ジラール・ペルゴは自社のグランドコンプリケーション工房にて、1889年の懐中時計を現代風に再解釈した「スリー・フライング ブリッジ トゥールビヨン」をリリース。同モデルは伝統を尊重しつつも、アヴァンギャルドなスタイルを取り入れており、ムーブメントの地板をスケルトン化するという大胆なデザインによって、スリー・ブリッジの美しさをより強くアピール。この革新的なアプローチは、時計業界の内外で大きな注目を集めたことは、熱心な時計愛好家なら記憶に新しいはずだ。
12時位置にツインバトン型のインデックスを新採用
今回、発表された「スリー・フライング ブリッジ トゥールビヨン」では、象徴的な表面のスリー・ゴールドブリッジは従来モデルと同様にブラックでデザイン。輪列、香箱、トゥールビヨンを支えてだけでなく、地板の役割も果たすピンクゴールド製のブリッジにはブラックPVD加工が施され、上面と下面はブラックで引き締められつつ、面取りされたエッジ部分にはブラックを避けて、ピンクゴールドの光沢が美しく際立つように仕上げた。改良点も数多く、まずインデックスデザインを変更し、12時位置にツインバトン型を新たに採用。サファイアクリスタルは従来通りのボックススタイルを維持しつつ、丸みを加えることで、横から見た際に左右対称の美しさが際立つフォルムを実現。大型のリューズも丸みを持たせており、操作性の向上とともに全体的なデザインの滑らかさと統一感を強調した。さらにラグを短く設計し、ケースの中央部分に丸みを加えたことで、装着感もアップし、さまざまなサイズの腕によりフィットしやすくなった。