元・天才少女がツアー記録3イーグル ルーシー・リーは「60」でも初勝利ならず
◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 presented by P&G 最終日(29日)◇ピナクルCC (アーカンソー州)◇6438yd(パー71) 【画像】全米女子オープンに出た11歳当時の写真 かつての天才少女が圧巻のゴルフを見せた。25位から出たルーシー・リーが3イーグル7バーディ、2ボギー「60」をマークして通算17アンダー。プレーオフでジャスミン・スワンナプラ(タイ)に敗れたが「60」はコースレコードを1打更新、1ラウンドでの3イーグルはツアー記録タイに並ぶスーパープレーだった。 リーは2014年、「全米女子オープン」の予選会を史上最年少の11歳で通過。2007年のレキシー・トンプソンの記録(12歳)を更新してメジャーの舞台に立った。2023年末のQスクール(予選会)を経て今季の出場権を獲得し、ここまでトップ10が2度で最高位は1月「LPGAドライブオン選手権」4位だった。シーズン中盤は8度の予選落ちと苦戦が続いたが、終盤に差し掛かって“天才少女”の力が頭角を現した。 この日は後半14番、18番のパー5だけでなく、8番のパー4でショットインイーグルを奪って会場を沸かせた。1ラウンドの3イーグルはジェーン・パクが記録した2017年「全英リコー女子オープン」最終ラウンド以来7人目。ちなみに、過去3イーグルを奪った選手はすべて優勝に届いていない。 そして21歳も自己ベスト「60」を出しながら、待望の初優勝に届かなかった。「まさか、こんなことになるとは思ってもいなかった。優勝はできなかったけど、こんなに素晴らしいことはない」と満足できる2位だという。「最初の4ホールで3パットを2回してどうしようと思ったけど、終わったら60台。クレイジーだと思った」と笑った。(アーカンソー州ロジャース/谷口愛純)