中条あやみ「世界が広がった」 共感できる言葉の数々に救われた『星の王子さま』 翻訳本に初挑戦
■本を贈りたい相手は「ちょうどバトンタッチ」
――子供のころと大人になってからで『星の王子さま』を読んで感じることに変化はありますか? 全然違いますね。その当時の自分の状況だったりとか、タイミングとかで受け取り方は違うなって思って。実際、図書室で読んだときの感覚と、また大人になって自分が今後どうやって生きていったらいいのかなとか悩んでいるときに、本を友達からいただいて、また読む機会があったんですけど、そのときの感じ方とはまた全然違って。認めてもらえたじゃないですけど、再確認でもありつつ、“あなたはあなたのままでいいんじゃない”って言ってもらえているような気がして、同じようでちょっと違うニュアンスの受け取り方をした記憶があります。 ――中条さんが今回の『星の王子さまのことば』を贈るとしたら誰に贈りたいですか? 実際、私自身が大人になって『星の王子さま』をもらって、あたたかい気持ちになれたように、誰かに本をプレゼントするっていうのもすごくいいことだなと思っていて。もし自分がこの本を誰かにあげるとしたら、誰だろう? まわりのみんなはすごく素晴らしい人ばかりなので、あげるような方がいないんですけど。でも、私自身おいっ子とか、めいっ子がいるので、おいっ子とかめいっ子にも、この本をプレゼントしたいなと思ってます。 ――中条さんのおいっ子とめいっ子はいま何歳ですか? いま小学生なんですけど。 ――ちょうど中条さんが『星の王子さま』と出会ったころと同じタイミングですか? ちょうどそうですね。バトンタッチのタイミング、本も読めるくらいにもなってきました。