HiHi Jets 橋本涼、少年忍者 川﨑皇輝……主演続投から月9話題作出演まで、ドラマで開花させる才能
HiHi Jetsの橋本涼が主演を務めるドラマ『墜落JKと廃人教師 Lesson2』(MBS/TBS系)が、6月18日よりスタートした。同作は、昨年4月期に放送されたドラマの続編で、橋本はニコチン中毒でギャンブル好きの金欠、教師とは思えないぎりぎりの行動を連発し、生徒からは「灰仁」(=廃人)と呼ばれ、生徒から舐められている物理教師・灰葉仁を演じている。 【写真】橋本涼、髙橋優斗&猪狩蒼弥と簡単掃除術を学ぶ(写真左) 圧倒的な色っぽさと、愛らしいビジュアル、そして低音ボイスを持つ橋本は、どちらかというと『きみはペット』(TBS系)で松本潤が演じたモモ(合田武志)や、『anego』(日本テレビ系)で赤西仁が演じた黒沢明彦のように、年上女性を翻弄するタイプの役柄がハマるのかと思っていたが、『墜落JKと廃人教師』の先生役もかなりしっくりきている。灰葉は、落合扇言(髙石あかり)を誘惑するためにキザな台詞を吐くこともあるのだが、ナチュラルに言ってのけるからか、観ているこちらが照れくさくならないのもポイントだ。 また、同作で橋本はコメディの才能も開花させている。作品全体はノスタルジックな雰囲気を漂わせているのだが、灰葉と扇言の台詞のやり取りにはコメディ要素がたっぷりと詰まっているのだ。そのテンポ感や間の取り方が絶妙なため、思わずクスッと笑ってしまう。ラブにもコメディにも強い橋本は、今後もラブコメ作品で引っ張りだこな存在になっていくのではないだろうか。 同作には前作から引き続き田村海琉(少年忍者)も出演。前作は田村にとって初めての地上波連続ドラマ出演となったが、“孤高のアイドル”高峰一馬役を演じ切った。前シーズンでは橋本と2人で番組公式TikTokに度々登場し仲良さげな雰囲気を見せていた田村。今シーズンでも作品の内外でドラマを盛り上げる存在になるだろう。
Snow Man×少年忍者の共演 今後の演技仕事への期待
そして、Snow Man 目黒蓮主演ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系)には、橋本と同じくジュニアのユニット・少年忍者から、川﨑皇輝が出演している。彼が演じているのは、目黒演じる主人公のかつての恋人である南雲水季(古川琴音)が働いていた図書館の若手司書・前田俊己。第1話は告知がないサプライズ出演だったが、第2話では水季が使っていたロッカーの名札を外し、「新しい人、来月かららしいです」と切なげにつぶやく場面があった。水季にただならぬ情を抱いていそうな津野晴明(池松壮亮)の同僚ということは、今後の展開にも深く関わってくるキャラクターになるのだろうか。 Snow Man×少年忍者といえば、これまでも作品での共演が多い2組でもある。たとえば、渡辺翔太(Snow Man)主演のドラマ『先生さようなら』(日本テレビ系)には檜山光成(少年忍者)、岩本照(Snow Man)主演の『恋する警護24時』(テレビ朝日系)には織山尚大(少年忍者)が出演。織山に関しては物語の縦軸となる事件の鍵を握る人物として、重要な役割を果たしていた。 そんな少年忍者の中で、川﨑は21人という大所帯のグループをまとめるMC担当。アイドルとしての意識の高さから“川﨑プロ”と呼ばれることもあり、まさに王道を突き進んでいる存在だ。俳優としては、昨年ドラマ単独初主演を務めた『拝啓、奇妙なお隣さま』(テレビ朝日系)での活躍が印象深い。 同作で川﨑が演じたのは、交通事故によって昏睡状態となって入院した男子高校生・山村陸。正直、この役柄はかなり難度が高いものだったと思う。というのも、陸は同じ病室に入院中の患者=“お隣さん”と意識の中で会話を繰り広げていくため、声だけの演技を求められる場面が多かった。“映像化困難”とも評された物語であり、脚本家の岡田惠和も「基本的には心の声だけで芝居をしてもらう…という、プロになって俳優さんのことを考えるとなかなか書けないタイプの脚本」(※1)と話すほどだったが、川﨑は見事に製作陣の期待に応え、視聴者に感動をもたらしてくれた。 周囲の期待に応えるだけでなく、想像のさらに上をいくような成果を見せてくれる川﨑皇輝。『海のはじまり』で今後どのような演技を見せてくれるのか、楽しみだ。 ※1:https://www.tv-asahi.co.jp/otonarisama/
菜本かな