クーグラーFRB理事、今年の「いくらかの」利下げは適切だろう
(ブルームバーグ): 米連邦準備制度理事会(FRB)のクーグラー理事は3日、インフレが今年、雇用や経済成長に大きな影響を与えることなく一段と緩やかになる可能性があり、「いくらかの」利下げの下地ができるとの認識を示した。
クーグラー理事は、個人消費の弱まりが経済成長率を昨年の3.1%を下回るペースに減速させるだろうと述べ、労働者の需要も緩和していると指摘した。
同理事はミズーリ州セントルイスにあるワシントン大学で行った講演で「堅調な供給を背景に需要の伸びが鈍化しているため、失業率がかなり上昇することなく、さらなるディスインフレが実現するというのが私の基本的な予想だ」と説明。「ディスインフレと労働市場の状況が私の現在の予想通りに進めば、今年中に政策金利をいくらか引き下げるのが適切だろう」と付け加えた。
同理事はまた、FRBが重視する指標で測った2月の基調インフレ(前年同月比2.8%上昇)について、政策当局が目標とする2%を「有意に上回る」ペースだとも述べた。
原題:Fed’s Kugler Says Lower Rates This Year Likely Appropriate(抜粋)
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Craig Torres