【更年期】 男性の61.6%が症状「ある」と、実は感じている! 女性の34.9%がつらさを「相談している人はいない」という現実
40歳~59歳の女性、更年期症状で仕事や家事がつらいのは7割超
更年期症状があると答えた女性806名に、症状によって仕事や家事がつらいことがあるか聞きました。 全体では、「とてもつらい」が14.6%、「まあまあつらい」56.9%で、合計すると71.5%、7割を超える女性がつらいと答えています。 年齢別に見てみると、最もつらいと答えている割合が多いのは40歳~44歳で、「とてもつらい」19.7%と「まあまあつらい」57.8%で合計すると77.5%と8割近い女性がつらいと答えています。更年期の症状は、個人によって症状も継続する期間も異なりますが、年齢の低いころに更年期症状が出始めた方が、つらいと感じるのかも知れません。年齢を重ねることで慣れや症状が緩和されていることが、つらいと感じる割合が少なくなっていることに繋がっている可能性があります。
女性の更年期症状、「相談している人はいない」が最多で3割超
更年期症状があると答えた女性806名に、更年期症状について相談している人を聞きました。最多の答えは「相談している人はいない」で34.9%でした。以前と比較して、更年期症状についてオープンに語りやすい環境に変化しつつあるように思いますが、まだまだ誰かに相談している人は少ないようです。「相談している人はいない」に続いて「配偶者・パートナー」が27.8%、「友人」が27.7%で、「医師・専門家」への相談は、19%にとどまりました。 年齢別に見てみると年齢を重ねるほど、「相談している人はいない」の割合が増えて行き、55歳~59歳では46.7%と約半数が誰にも相談していないことがわかりました。配偶者・パートナーへの相談も40歳~54歳は約3割ですが、55歳~59歳では22.1%にとどまります。「医師・専門家」への相談が最も多いのは50歳~54歳で、更年期の自覚症状が「とてもある」と答えた世代とリンクします。 また、症状によって相談している相手が異なるか否かを見てみました。「とてもつらい」と答えた人は、42.4%が配偶者・パートナーに相談し、37.3%が医師・専門家に相談しています。「まあまあつらい」で見ると、1位が「相談している人はいない」で31.8%、続いて「友人」が30.1%、「配偶者・パートナー」は28.1%で、「医師・専門家」に相談している人は、19%にとどまりました。症状の程度によって、相談している相手が変わることがわかりました。 次に、更年期症状があり、つらいと答えた女性507名に、症状が出てつらいときに誰に理解してもらいたいか聞きました。最も理解してほしい相手は「配偶者・パートナー」で68%と約7割に迫ります。続くのは「職場の同僚」24.7%、「友人」21.3%でした。一方で「誰にも理解されたくない」と答えた人も6.9%いました。年齢別に見てみると、「配偶者・パートナー」「職場の同僚」などは、年齢による大きな差はありませんが、年齢を重ねるほど「娘」に理解してもらいたい人が増えています。また、「医師」も年齢を重ねるほど、増加傾向がありました。 職業別に理解してほしい人についても調査してみると、人数が少ない職業は参考値になりますが、「公務員」や「会社員」は「職場の同僚」を選ぶ割合が高いようです。すべての職業で、「職場の上司」よりも「職場の同僚」の割合の方が多い傾向があり、上司の性別が男性である場合、「更年期の症状がつらい」ことを知られたくないと思っているのではないかとも考えられます。