植本拓哉選手（２年、副主将）＝明石商で、韓光勲撮影

　◇新打法で本塁打を　植本拓哉選手（２年）＝副主将 　２０１９年秋の県大会は４番、続く近畿大会は３番に座った。秋の公式戦７試合で打率は３割に届かなかったが、打点はチーム最多の７を記録。京都・東山との近畿大会１回戦では３四球１犠飛と堅実さも披露し、「チームで徹底してきたことを意識できた」と胸を張る。チームへの貢献を１番に考える姿勢で周囲から厚い信頼を得ている。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 　左打席からライナー性の強い打球を放つ。巧みなバットコントロールとパワーを買われ、新チームでメンバー入りを果たした。 　秋の活躍が評価され、年末には県選抜チームに選ばれて台湾遠征に参加した。新幹線やバスで高雄、台北、台南と移動しながら５試合をこなし、うち４試合で４番を任された。「他のメンバーのレベルが高く、刺激を受けた」と振り返る。 　冬の練習では、タイミングを取りやすくするため、すり足打法に取り組んだ。鋭くなったスイングで、甲子園では「本塁打を打ちたい」と意気込む。 　＜１＞１７８センチ、７２キロ＜２＞右投げ左打ち＜３＞神戸・広陵中＜４＞――＜５＞好き＝すし、嫌い＝ごぼう＜６＞イチロー元外野手 　◇二塁転向、守備鍛え　福井雄太選手（２年） 　２０１９年夏の甲子園は左翼手で全４試合に先発出場し、計３安打。敗れた準決勝の大阪・履正社戦では、同じ２年の岩崎峻典投手から２三振を喫して途中交代した。「相手が上だった。甲子園では先輩たちに付いていっただけ」と振り返る。 　「自分たちの代は４強を超えたい」。大きな目標を掲げて新チームに臨んだが、秋の公式戦７試合の打率は２割７分８厘にとどまった。出塁率が４割を超えるなど、けっして悪い成績ではないが、「打席で考え過ぎてバットがうまく出なかった」と唇をかむ。 　近畿大会までは左翼手だったが、冬に二塁へコンバートされた。「選択肢を増やしたい」という狭間善徳監督の方針を受けて新たな挑戦を決断。連日、１時間を超えるノックを受け、一から二塁守備を鍛えてきた。「センバツでは履正社と対戦したい。バントなどを確実に決め、先輩たちのような粘り強い野球で日本一を目指す」。昨夏の悔しさを晴らすつもりだ。 　＜１＞１７０センチ、７１キロ＜２＞右投げ右打ち＜３＞加古川・中部中＜４＞睡眠＜５＞好き＝ハンバーグ、嫌い＝キウイ＜６＞マイク・トラウト外野手（ＭＬＢエンゼルス） ……………………………………………………………………………………………………… 　【メモの見方】＜１＞身長・体重＜２＞投・打＜３＞出身中学＜４＞趣味＜５＞食べ物の好き嫌い＜６＞目標の選手 〔神戸版〕