丸亀製麺が「間食」市場に参入 うどん使用のドーナツ「丸亀うどーなつ」25日から販売へ
打ちたてのうどんを振って味わう「丸亀シェイクうどん」を昨年ヒットさせた讃岐うどん専門店「丸亀製麺」が、うどんを使用したドーナツ「丸亀うどーなつ」を25日から同社の各店舗で販売を始める。構想から商品の誕生までに約3年を要した丸亀うどーなつは、うどんの特長でもあるもちもちとした食感が魅力の商品だ。同社は「うどんから生まれたドーナツという意外性、驚きのもちもち食感、本格的なおいしさをいろんなシーンで感じながら楽しんでほしい」としている。 【写真をもっとみる】「丸亀うどーなつ」は、うどんの特長でもある「もちもち」とした食感が特徴だ ■テスト販売では30分で売り切れ 今回販売されるのは、さとうきびのまろやかな甘さが特徴の「丸亀うどーなつ きび糖味」と、複数のスパイスにフライドオニオン、ガーリックのうまみを加えた「丸亀うどーなつ やみつきカレー味」の2種類。いずれも各5個入り(300円、税込み)で販売する。 店頭で袋に入って販売しているのは素朴なプレーン味だが、店内に用意しているきび糖、カレーパウダーのいずれかを選んで袋の中に入れ、振ってから食べる。テスト販売時には開店前から行列ができたほどで、30分で100袋が売り切れるなど好評を博した。 「もともとドーナツを作ろうとして作ったのではなく、丸亀製麺のうどんの特長である『もちもちの食感、お客さまがわくわくを感じてもらえる商品』を模索し、試行錯誤を繰り返した」(同社)といい、うどんと同じできたての価値を提供できる商品として誕生したのが、今回の商品だという。 ■こだわりは「白だし」 丸亀うどーなつを作る際には、お店でうどんをミキサーにかけていったんペースト状にし、数時間おきにひく白だしを生地に加えることが同社の「こだわり」だといい、うどんの配合量や生地を寝かせる時間でも試行錯誤を重ねた。同社は「スイーツ系・グルメ系のどちらにもおいしく楽しんでいただける、ほかにはないドーナツになっている」と強調する。 同社は「さまざまな年代のお客さまに楽しんでもらうことができ、甘味やおやつとしてだけでなく『間食』という市場で新しい需要を創造するのにぴったりな商品」と説明した上で「この『丸亀うどーなつ』が世代を超えて、ちょっとした会話やなにげない小さなコミュニケーションのきっかけとなり、たくさんの笑顔が生まれることを願っている」としている。(浅野英介)