鳥山明さん死去、地元にも悲しみ広がる…「東山動植物園」コアラのデザインも担当
あまりにも突然の別れだった。愛知県出身の漫画家、鳥山明さんが68歳で亡くなった。「ドラゴンボール」や「Dr.スランプ」など、数々の名作を残した巨匠の訃報に、地元でも驚きと悲しみが広がっている。 【動画】愛知県出身、清須市にゆかりのある鳥山明さん
世界中から親しまれた鳥山さんの作品
本日8日、出版社が発表した、愛知県出身の漫画家、鳥山明さんの訃報。1984年に連載が始まり、10年半続いた「ドラゴンボール」だけでも累計発行部数は、2億6000万部を超え、世界中からも親しまれた鳥山さんの作品たち。『BOOK OFF 栄スカイル店』では、訃報を知り単行本をまとめ買いするお客さんの姿も。「ニュースで流れてきて前々からずっと欲しかったが、いよいよ買えなくなりそうだと思って走ってきました」と話す。『BOOK OFF 栄スカイル店』店長・山本智広さんは、「鳥山先生の作品は幼い時からの心の支えで、今の状況では受け止めきれないぐらいのショックですね」と悲しみを滲ませた。
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地元・清須市にも悲しみが広がる
愛知県の中でも、鳥山さんと特にゆかりが深いのが清須市。鳥山さんは、清須市が、来年に市制20周年を迎えることから、つい先日、記念ロゴを手がけていたばかりだった。訃報を受けて永田純夫清須市長は、「ロゴマークの作成を依頼したというところ。あまり(鳥山)先生はこういう仕事されないということだったんですけど、快く引き受けして頂いた。本当に急でびっくり。お悔やみ申し上げたいです」と悲しみを募らせた。
鳥山さんが来店していた清須市のラーメン店『信長ラーメン』の店主・亀貝俊哉さんは、「(鳥山)先生がうちで召し上がっていたのは、大盛りチャーシュー麺。ひっそり食べて帰って行かれるという感じでした」と話す。鳥山さんが決まって注文していたというのが、特製チャーシューが5枚のった「大盛りチャーシュー麺」。 亀貝さんは、鳥山さんについて、「もともとシャイな方って聞いていたから。こっちも静かに見守っていました」と振り返る。店内には悟空とともにかかれた、鳥山さんのサインが飾られている。サインを見るために来店する人も多く、なかには韓国から来たという人も。今回の訃報について、「亡くなったっていうニュースで、非常にびっくりした。まだそんなお年じゃない」と早すぎる別れに驚きを感じていた。