生まれてすぐ入院したダウン症の妹 2ヶ月後に初めて会った兄たちの様子に「笑顔が最高」「素敵な家族」の声
梨乃ちゃんとお兄ちゃんたちの出会い
ー初めて会ったときのことを、上のお兄ちゃんなどは覚えているのでしょうか?このときのことを思い出として話し合ったりしていますか? 覚えてはいましたが、特に話したことはなかったです。今回リールをつくった時に「こんな感じだったんだよ~」と見せると、みんなとても嬉しそうでした。長男はたまたま夏休みの作文にもその時のことを書いていたのですが、とても小さくて可愛いと思ったこと、会えるのが待ち遠しかったそうです。 ーこの投稿にはたくさんのコメントが寄せられていますが、どう思われましたか? とてもあたたかく、嬉しい気持ちでいっぱいでした。会ったこともない方がほとんどですが、我が家の幸せを願ってくれている方がとても多く、本当に愛を感じました。 中にはお子さんを亡くされた経験のある方も数人いて、私にいただく温かいコメントの背景や奥行きに思いを馳せてしまって、こちらが涙してしまいました。
梨乃ちゃんとお兄ちゃんたちとの関係性
ーそれぞれのお兄ちゃんと梨乃ちゃんはどのような関係性でしょうか? 一言で言うと、梨乃はお兄ちゃんズに溺愛されています。それから治外法権も感じます(笑)お兄ちゃんズのルールは梨乃には適用されません。 ー2歳になった梨乃ちゃんは今どんなふうに成長していますか? ダウンちゃんの中でも、特に成長がゆっくりでまだ体重は7kg台で歩きもハイハイもしません。しかし、真似っこが上手になったり「パパー」「(いないいない)ばぁ!」が言えるようになったりと、少しずつ成長しています。表情豊かで見ているだけで面白いです。 ありがたいことに、本当に周りの方々や、SNSを通してもあたたかい言葉をいただくことが多く、梨乃もそんな中で安心してゆっくり赤ちゃんをやっています。
現在の思い
ーダウン症であると発覚したときのことについても発信されていますが、そのときと比べて現在はどのような心境の変化がありますか? 生まれた時は時間を巻き戻せないか、受け入れたいのに受け入れられなくて苦しい…と絶望していましたが、おかげさまで『ダウン症で生まれてきてくれてありがとう』という気持ちになりました。 それは、我が子がダウン症でなければ一生気づくことのなかった自分の中の分離の意識に気づけたことや、障がい児の親になったことで見えてくることがいっぱいあったこと、世の中がこんなに優しく愛に溢れていることを心から実感できたこと、梨乃と一緒にいることで心から癒されること…たくさんの気付きがありました。 ダウン症のUPくんという子のパパさんが発信されていらっしゃるのを産後によく見ていたのですが、その時に「ダウン症児が生まれてきた時の自分に声をかけるなら、なんて声をかける?」という質問に対して、パパさんが「お前の人生は、ものすごく豊かになるぞ」と言っていたことがとても心に残っているのですが、本当にその通りだなと思います。