平年よりも雪の多い大館市でボランティアが高齢者の住宅を雪かき
ABS秋田放送
県内でも北部を中心に、積雪が平年を上回っているところがあります。大館市では7日、一人暮らしの高齢者の住宅でボランティアによる雪かきが行われました。 この除雪ボランティアは、大館市社会福祉協議会が一人暮らしの高齢者の住宅などを対象に30年前から行っているものです。 今シーズンは、企業や事業所、高校の運動部など37の団体と個人がボランティアに登録していて、市民からの依頼に応じて活動しています。社会福祉施設の職員11人が市の中心部で一人で暮らしている88歳の女性の住宅の雪かきを行いました。 県の観測によりますと、大館市の中心部では今シーズン、去年11月30日の降り始めから5日の朝までに215センチの雪が降りました。 昨シーズンまでの5回の冬の同じ時期の平均と比べて約1.6倍の多さです。7日朝の積雪は36センチでした。 この住宅の敷地内は、降り積もった雪や屋根から落ちた雪で高さが大人の腰ぐらいにまで達しているところもありました。雨が降る中での雪かきでしたが、ボランティアたちは、30分ほどで手際よく作業を終えました。 住民の女性 「助かります。私、手も(湿布)貼っているけども、手も痛いし足も痛いし、くるぶしのところ水たまるからあんまり歩かれないんだよ。そのために、どうしても毎年ここやってもらってるんだ。去年は雪少なかったからやらないけども、今年正月前から降ったものね」 7日の県内は各地で寒さが緩み、最高気温が10度を超えて3月下旬並みとなったところもありました。ただ週末にかけて大雪に十分注意が必要です。県は除排雪の際は1人で作業をせず、こまめに休憩をとるよう呼びかけています。