プロ入りできず“挫折”も…指名漏れを経験した現役選手(4)ドラフト直前の“悲劇”で
アマチュア時代に圧倒的な成績を残しても、NPBの切符はそう簡単には掴めない。プロ野球の世界で主力級の働きを見せる選手の中にも、一度は夢が叶わなかった経験をし たものが多く存在する。ここでは、ドラフト指名漏れを経てプロ入りを果たした現役選手を紹介したい。
西村天裕(千葉ロッテマリーンズ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:177cm/92kg ・生年月日:1993年5月6日 ・経歴:和歌山商 - 帝京大 - NTT東日本 ・ドラフト:2017年ドラフト2位 新天地で復活を果たした西村天裕は、大学時代に指名漏れを経験している。 和歌山商(和歌山)でエースナンバーを背負ったのち、帝京大に進学。大学時代はリーグ戦通算25勝を挙げる活躍を見せ、プロ志望届を提出したものの、ドラフト直前に左膝の前十字靱帯を損傷。指名は見送られることとなった。 その後、NTT東日本に進み、社会人野球の舞台でも結果を残すと、2年後の2017年に北海道日本ハムファイターズからドラフト2位指名を受けた。 日本ハムでは、ルーキーイヤーからブルペン陣の一角を 担った。しかし、2022年は18試合登板で防御率4.98に終わると、2023年シーズンの開幕直前にトレードで千葉ロッテマリーンズに移籍した。 移籍初年度は、開幕から21試合連続無失点という圧巻のピッチングを披露。最終的に44試合に登板し18ホールドポイント(4勝14ホールド)、防御率1.25をマーク。中継ぎの柱としてフル回転の活躍を見せた。 ロッテは、ここ数年で2位が3回とリーグ制覇にあと一歩届いていない。悲願の王者となるべく、2024年も西村の投球に期待がそそがれる。
ベースボールチャンネル編集部