勝みなみは基本に戻る 「これ、良いかも」で今季初日自己ベスト“67”
◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 presented by P&G 初日(27日)◇ピナクルCC (アーカンソー州)◇6438yd(パー71) 【画像】渋野日向子はパッティングに苦しんだ プロ8年目のキャリアだからこそ、基本に立ち返ることが大事なのかもしれない。勝みなみが「これ、良いかも」とひらめいたのは開幕前日のプロアマ中。「パターでフェースをかぶせて構えるのがクセだったけど、それを真っ直ぐに。もう本当に基本的な部分だけど、直したら良くなった」とグリーンでイメージ通りの球が打てるようになった。
フェースを真っ直ぐに構えたスタートホールは少し違和感があったものの、2mを沈めてバーディ発進。「良いストロークで打てたので、“これ良いかも”って1番で思えたのが良かった」と「67」の好スタートへ勢いをつけた。 今週はクラブ選びも基本に立ち返った。前週「クローガー・クイーンシティ選手権」では中学生時代に使ったツノ型パターを握ってみたが、ピン型「オデッセイ ホワイトホット バーサ・ワン」に替えた。エースパターの「オデッセイ オー・ワークス パター #1」は2017年モデルのため、今後エースに代わるものを探す中で試している1本だ。「やっぱり、ピンが打ちやすい」と10年近く使っている形は、期待通りの働きをしてくれた。
4つ伸ばした前半は、パーオンを一度も失敗することなくショットも好調。風が強くなった後半は15番(パー3)で初めてグリーンを外したが、手前のカラーから1パットで入れて5つ目のバーディ。風に流された16番のティショットは「ちょっとミスもあった」と右のOBに入れて4オン2パットのダブルボギーを叩いたが、18番(パー5)は2オンしてバーディフィニッシュ。「すごく伸ばせそうで、流れが止まっちゃった一日でした」と惜しがるのは、調子が良い証でもある。 「67」のスコアは、初日としては今季自己ベスト。「いつも1、2アンダーを行き来していたので、それはちょっとうれしいかな」とトップ15でスタートを切るのは、2位発進だった4月「シェブロン選手権」以来。「ショットもパットも良い感じ」と自信をもって、残り2日も伸ばし合いを引っ張っていく。(アーカンソー州ロジャース/谷口愛純)