環境相、クマの指定管理検討指示 知事ら要望受け
伊藤信太郎環境相は14日の閣議後記者会見で、クマを「指定管理鳥獣」に追加する検討を始めるよう、事務方に指示したことを明らかにした。指定管理鳥獣は、農産物や生態系、生活環境に被害を与える野生動物で、現在はイノシシとニホンジカが対象。指定されれば、計画に基づいた捕獲事業をする都道府県を交付金で支援する。夜間の銃猟も可能となる。 被害多発を受け、13日に東北6県と北海道、新潟県による「北海道東北地方知事会」が環境省を訪れ、指定を要望していた。伊藤氏は具体的時期などについては「生息状況などエビデンス(根拠)を整理して専門家の意見を聞き、遅くならない時期に判断する」と述べるにとどめた。