大の里“奇襲”に動じず連勝 翔猿の立ち合い突っかけ、潜って足取りも冷静に見極め突き出す
＜大相撲秋場所＞◇2日目◇9日◇東京・両国国技館 成績次第で大関昇進の可能性がある関脇大の里（24＝二所ノ関）が“奇襲”に動じず連勝を飾った。 過去2戦2勝の翔猿との対戦。蹴たぐりなど立ち合いで仕掛けてくるくせ者だが、この日も立ち合いで突っかけ。仕切り直しは潜って足を取りにきたが、冷静に相手の動きを見極めた大の里は中に入れることなく突き出した。 夏場所で優勝し、新関脇となった名古屋場所は、初日から連敗した。初日の取組後に「先場所は初日に負けているので、入りが大事と思っていた。勝てたことが大きい」と話していたが、今場所は見違えるように落ち着き払った相撲で好スタートを切った。 恵まれた体を生かした圧倒的な強さ、そしてアレレ？ というもろさが同居していたが、経験を重ねてその“弱点”も消えつつある。横綱照ノ富士が休場で不在の今場所。間違いなく主役を担える1人だ。
