「ポテト食う気なくした」日本マクドナルドに“炎上CM”の制作意図と見解を直撃…生成AIとの向き合い方が今後のカギに
CMが物議を醸すことが多い日本マクドナルドが、またもネット上で注目を浴びている。昨今、話題の生成AI技術をCMに取り入れたことで波紋を広げているようだ。 【画像】かわいいけど不自然? AIで制作された美女とマックポテト
「嫌いになりそうだから中止して…」マクドの最新CM
マクドナルドでは8月19日から30日にかけて、マックフライポテトのM・Lサイズを特別価格の250円で販売するキャンペーンを実施。このCMを制作するにあたって白羽の矢が立ったのが、AIクリエイターの架空飴氏だ。 架空飴氏が用いているのはコンピューターに指示を出すことで、自動で画像などを制作してくれるツール、生成AI。この数年で一気に普及したこの技術を駆使し、自身のSNSに美少女のイラストを数多く投稿している。 今回のマックフライポテトのCMでは、いつもの架空飴氏のテイストに合わせて、多くの美少女がさまざまなシチュエーションでポテトを持っている様子が映し出されている。 だが、この“AI動画”に対して、SNS上では否定的な声が飛び交い、マクドナルドの公式Xに対して〈不自然で気持ち悪いですね…〉〈ポテト食う気無くしたわ〉〈何の芸術性も創作性もない、嫌いになりそうだから中止して…〉〈なんでマックがAIを使っているのですか?問題点を認識していないのですか?〉といったコメントが多数書き込まれた。 生成AIを使用した広告や商売は、これまでにも数多く問題になっている。その大きな理由の一つが、生成AIがクリエイターの仕事を奪ってしまうこと。長い時間をかけてクリエイターが丁寧に絵を描く一方で、生成AIではボタン一つで絵が生み出されてしまう。 また、生成AIはネット上の無数のデータを取り込んで学習しているため、全世界のクリエイターのパクリ・盗作なのではないかという論争もある。 実際に今年4月には、海上保安庁がAIイラストを使用したリーフレットを制作したところ、「生成AIを使うことは著作権侵害にあたるのではないか?」との批判が相次ぎ、リーフレットの配布と掲載を中止するまでに至った。 5月には、衣料品チェーンストア「しまむら」が、AIファッションモデル「Luna(るな)」を発表。「芸能人を起用するのと違って、不祥事やスキャンダルを気にする必要がない!」と一部では名案だとも評されたが、やはりこちらも、誰かの顔データを取った上に、実在のモデルの仕事を減らしているとの声が寄せられた。
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