川西拓実×桜田ひより×井之脇海×栁俊太郎に聞く“1人がいい? みんながいい?”「僕はめっちゃ1人です!」
栁さんは大人なのに無邪気なところが素敵です
――4人一緒の場面も多かったと思います。振り返って、どんな思い出が甦ってきますか。 川西 井之脇くんと栁くんがとにかく大人なんですよね。まあ、僕も大人ですけど。 桜田 私も大人ですよ? 川西 あ、そうだ。確かに(笑)。 桜田 でも言ってることはわかります。井之脇さんと栁さんの大人の色気は培ってきたものが違うなって感じで。 栁 俺なんてそうでもない。圧倒的に大人なのは海くんだよ。 井之脇 そうですか? 桜田 落ち着きが本当に大人ですよね。 川西 何でもできるし、物をめちゃくちゃ知ってる。 栁 歩く辞書みたいな(笑)。海くんに聞けば何でもわかるみたいな。 川西 あとは、お2人とも動きがゆっくりなんですよね。そこが好きで、ちょっと真似しています(笑)。歩くときとか、わざとゆっくり歩いてみたり。 桜田 すごく覚えているのが、川西さんが栁さんに話しかけたいけど話しかけられないみたいなことを言ってたんですよ。だから、私たちがふざけて「元気モリモリ!」って言って遊んでいたのを、栁さんにも「元気モリモリやってください」って無茶振りしたら、すごく真面目に考えてくださって。5~10分ぐらいしてから、私たちのところに来て「元気モリモリやるね」ってやってくれたんです(笑)。 川西 そう。ちゃんと振り付けまでつけて。 桜田 こういうのですよね(と、ガッツポーズ)。 川西 そう。こう!(と、ガッツポーズ) 桜田 そんな無邪気なところが、ますます素敵でした。
1人は寂しい。急にテレビ電話とかかけたくなる(笑)
――「早く行くなら1人で、遠くへ行くならばみんなで」という台詞がありますが、みなさんは1人の方が楽ですか。それともみんなと一緒がいいですか。 井之脇 仕事で言うなら、みんな派かもしれません。1人のカッコよさに憧れた時期もありますけど、やっぱり映画って1人じゃつくれないから。みんなで新しい発見をしながらつくっていくのが僕は楽しいですね。 桜田 私も仕事だと、みんな派かもしれないです。自分がどういう道を目指すのかも、事務所の方と話し合う中で明確になっていく。みんなで決めたひとつの道をみんなで一緒に進んでいくのは、映画づくりにも通じる部分があるのかなと思います。ただ、プライベートは完全に1人です(笑)。 川西 僕もプライベートはめっちゃ1人です。めっちゃ1人です。 栁 めっちゃ1人、何回も言うね(笑)。 ――川西さんはオフのときはどうしてるんですか。 川西 めっちゃ1人です(笑)。家で映画を観るなりして、絶対外に出ない。 ――何日くらいまで1人で過ごせますか。 川西 ずっと平気だと思います。1人で家とか最高じゃないですか。できればひたすらおうちにいたいです。 栁 俺は1人はちょっとキツイですね。話し相手がいないとダメ。家で1人でお酒を飲んでても結局寂しくて外に出ちゃうし。 ――寂しくなると、無駄にいっぱいLINEとかしちゃうタイプですか。 栁 酔っ払うとそうかもしれないですね。めっちゃLINE送るし、急にテレビ電話とかかけたりして(笑)。 桜田 え~。見えないです。そのギャップがいいですね。 栁 結構寂しくなっちゃいます。 桜田 私は実家暮らしなので、家に帰ったら家族もいますし、犬もいるので、みなさんの置かれている環境のような本当の孤独はまだ味わったことがないのかもしれないです。ただ、私も休みの日は家にいることがほとんどです。交友関係も広くはないので(笑)。 ――1人で家で過ごすと決めた日に友達から会おうよってLINEが来たらどうしますか。 桜田 LINEが来る相手が1人しかいないんですよね(笑)。だから、その子限定というか、その子だったら夕方くらいからなら行きますけど。基本は1人で過ごしていたいです。 井之脇 難しいですね。1人は好きですけど、人と話すのも好きなんで。 栁 海くん、山好きじゃない? 山に登るときは1人? 井之脇 1人で登ります。でも山に行くと、知らない人と喋ることが結構あって、それが楽しいんですよね。だから、結果、1人じゃないのかも。 栁 確かに。それは楽しそう。 井之脇 でも、基本的に1人で計画して行動するのが好きなので、どちらかと言えば1人派かなと思います。 ――では最後に、みなさんの青春の1曲教えてください。 川西 僕はMONKEY MAJIKさんの『Around The World』ですね。香取慎吾さんのドラマ『西遊記』が好きで、主題歌の『Around The World』にめっちゃハマったんです。使っている楽器が面白くて、メロディもいいし、声にも惹かれて。そこからMONKEY MAJIKさんのいろいろな曲を聴くようになって、他のジャンルの音楽に興味を持つようになったので、僕にとって音楽の原点みたいな曲です。 桜田 私が初めて好きになったアーティストはOne Directionさん。小学5年生のときに『Kiss You』を友達におすすめされて。それまで洋楽をあまり聴いたことがなかったので、「何だこの音楽!」と衝撃を受けたんですね。当時はまだスマホもウォークマンも持っていなかったので、リビングに置いてある家族用のパソコンを父が帰ってくるまでの間、1人で占領して、YouTubeでひたすらMVを観ていました。 井之脇 Fishmansの『いかれたBaby』です。18(歳)ぐらいの頃に映画監督の小林達夫さんから教えてもらって、そこからずっとことあるごとに聴いています。20歳になって夜更かしを覚えて、夜にベランダで『いかれたBaby』を聴いていると都会から遠くに連れて行ってもらえるような感覚になるんです。メロディーも、佐藤(伸治)さんの声も全部好きです。 栁 僕はずっとサッカーをやっていて。地元のサッカーチームの応援歌がQueenの替え歌だったんですよね。スタジアムに行くと、いつもQueenをみんなで歌っていて。その応援歌を聴きたいがためにQueenのベストアルバムを買ったんですけど、それが僕が人生で初めて買ったアルバム。サッカーの試合前とか、よくQueenを聴いてモチベーションを上げていました。 取材・文:横川良明 撮影:友野雄 <作品情報> 『バジーノイズ』 大ヒット上映中! (C)むつき潤・小学館/「バジーノイズ」製作委員会