「はんにゃ.」金田哲 大河出演で“イケメン”と話題も「笑いにカッコよさはいらねぇ」と反発した20代
■38歳になって「今が最盛期です」 「固定観念にとらわれていたことで良いこともありましたけど、一方で悪いこともありました。両方経験したからこそ、30代になって柔軟な考え方ができるようになったと思います。なので、今では自分自身を環境に合わせてマイナーチェンジしていくことが大事だと感じています」 ここ数年で、TikTokに投稿した動画がバズったり、大河ドラマに出演したりなど、再ブレークを果たしているように思えるが、本人はどう考えているのだろうか。金田さんは「どうなんでしょうね……」と少し考え込み、こう続けた。 「ブレークの意味合いが、昔と今では変わってきている気がするんです。僕らが若手だった時代はテレビで人気が出ることをブレークと言っていましたけど、今はネットでバズってもブレークって言うじゃないですか。国民的スターや人気者の形が変わっているというか。だから捉え方が本当に難しいなって」 そのうえで、金田さんは「僕は今ある意味ではブレークしていると思う」と話す。どういうことか。 「20代でブレークしたあと、思い詰めていたときにブレークの意味を調べてみたんです。そしたら、『破壊する』って出てきて。そう考えると、20代はある種、自分をブレーク(破壊)したのかなって。だから、その意味では今でもブレークしていると思っています。でも、それは世間がどう言うかとは関係なくて、常に自分自身をブレークしていくことが重要なんじゃないかなって思っています。だから、40代になっても自分をブレークしていきたいですね」 そして、「世間の人は全くそんなこと思わないでしょうけど……」と最後にこう話した。 「僕の中だと、今が全盛期です。40(歳)近くになって一番ベストな状態になってることが自分でも恐ろしいくらいです。金田哲、38歳、今が最高です」 (AERA dot.編集部・唐澤俊介) ●金田哲(かなだ・さとし)/1986年、愛知県生まれ。お笑いコンビ「はんにゃ.」のボケ担当。2005年に吉本興業の養成所で知り合った川島章良とコンビを結成。08年ごろから注目され始め、「エンタの神様」(日本テレビ系)や「爆笑レッドシアター」(フジテレビ系)などで大ブレーク。「ズクダンズンブングンゲーム」は小学生たちの間で大流行した。その後、仕事が激減するが、最近ではTikTokやYouTubeなどのSNSで再び注目を集めている。また、俳優として、映画「燃えよ剣」(21年)、「ヘルドッグス」(22年)などに出演。現在、NHK大河ドラマ「光る君へ」で藤原斉信役を演じ、その演技やイケメンぶりが話題になっている。
唐澤俊介